ほぼ足りてまだ欲 その先

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栄転

 佐川宣寿くんが財務省理財局長から国税庁長官となって今日付で栄転するんだそうだ。全くめでたい話だ。もともと理財局長から国税庁長官はコースといえばコースで、彼でもう4人連続なんだそうだ。
 極右雑誌、つまり「Hanada」とか「wil」、にいわせれば前川喜平前文科相事務次官は「官僚としてのくず」だそうだから、さしずめ彼らにいわせれば、佐川宣寿は「官僚の手本」というところだろう。
 公文書という考えをものの見事にうっちゃってご覧に入れた彼の国会答弁はおふざけのお手本で、コンピューターの中の記録は一定期間を過ぎると自動的に消滅するシステムになっているだなんて、どこの誰が聞いたって、思わず呑みかかった珈琲をぶちまけようというものだ。これはラジオの構成作家が考えたってすぐには思いつかない白々しさである。
 彼の家族は本当に可哀想だ。

 麻生太郎財務相は四日の記者会見で「佐川局長以下、国有財産の行政を担当する理財局は丁寧な説明に努めてきたと認識している。(佐川氏の国会答弁などに)瑕疵(かし)はない」と話した。
 菅義偉官房長官も四日の記者会見で「適材適所という考え方の中で配置が行われている」と述べた上で、佐川氏が国税庁での職務経験が豊富であることも指摘した。(東京新聞2017年7月4日 夕刊)