ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ミュージカル

 日本でミュージカルを見たことがあるといったら、死んだ本田美奈子の「ミス・サイゴン」を東宝の友人から貰った切符で帝劇に見に行ったのが最初で最後だと思う。米兵役を日本人がやるんだから違和感満載で、全員が占領軍の日系米兵みたいだった。
 オペラでもそうで、日本でオペラを見に行くと、なんでも蝶々夫人トゥーランドットみたいになっちゃう、と思っているものだから実は一回もいったことはない。
 だから、もちろん劇団四季の公演なんて行ったこともない。その上、先日他界した浅利慶太が思いっきり右寄りだから、金輪際この劇団のものは見ないと心に決めてきたんだから見るわけがない。彼は転向組で、転向後は中曽根康弘石原慎太郎なんてところとお友達だったんだから余計そうなる。
 はっきり申し上げて、日本のミュージカルってものはなんでも宝塚になっちゃう。じゃ、お前はそれを超えるものを作れるのかといったら、とてもそんな力はない。もともと無理なんだよ。二度にわたる不倫離婚を重ねた渡辺謙がNew Yorkで「王様と私」に出演して日本で評判になったことがある。2015年のことだ。しかし、あの公演は彼で持っていたわけではなくて、相手役のケリー・オハラが主役のミュージカルだ。彼の英語は「シャムの王様」だったから通用したというわけだ。
 友人の話では「ライオン・キング」を子どもと一緒に見に行って、子どもが「わぁ〜い!」と大きな声を出したら、係員が飛んできて、後ろのガラス張りの部屋に入れられてしまったという話を聞いてから、こりゃなんだかおかしいぞと思って余計その気がなくなった。
 日本では死んだ人を手放しで持ち上げる傾向があって、それには大きな違和感を感じる。たまたま国内にいなかったから、長野オリンピックの開会式をテレビででも見ていないが、先日浅利慶太の訃報の折にちょこっとテレビに映ったものを見て、目を疑った。ありゃいったい何だったのか。外国人の目には奇異なものに映ったに違いない。YouTubeに全編上がっているそうで、ゆっくり見せて貰おう。(なんで諏訪の御柱なの?あのくそ寒い中で相撲とりが土俵入りしてんの。意味分からん。)