ほぼ足りてまだ欲 その先

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混乱を招く

日本語を所管する文化庁として、ローマ字表記においても日本人の姓名の表記を姓・名の順とすることが望ましいと呼びかけるもの。強制力はない。2000年の答申では、言語や文化の多様性を踏まえる趣旨だとしていた。先に来るのが名だと誤解されないように、姓を全て大文字にしたり、姓と名の間にコンマを打ったりするなどする方法もあると例示している。(朝日新聞2019/5/21(火) 11:41配信)

 確かに、ハンガリー、そして東アジアの中国、台湾、香港、韓国、北朝鮮、日本あたりは苗字+個人名という順番になっている。なんでハンガリーが突出しているのか良くわからないけれど、確かにハンガリー人と話していて、驚いた記憶はある。
 しかし、国際的に一般にいって、ほとんどの国ではfirst name(だからこそfirst nameと呼ぶんだけれど)+family nameという順序になっている。だから、みんな「お名前は?」と聞かれたら「first name + family name」で答えるのが常識になっている。
 それをわざわざ「いやいや、わが文化ではそうじゃないんだ」とそういう環境に出かけていく人に負担をかけて、エネルギーを費やさせて、呼びかける意味があるというのか。
 それでなくても日本人の名前や各国の漢字の名前は男か女かもわからず、どっちが名字で、どっちが個人名なのか区別がつかなくて、混乱した経験を持っている人は少なくないはずだ。しかし、それはこの国の文化圏からまったく出たことがない人にとってはなんの問題もないのだけれど、それだったらこんなことはどうでも良いことなのだ。どっちが前に名乗られようが、日本文化圏にいる限りは関係がない。
 こんなことに議論のエネルギーや経費をかけることなく、そのまま地球上のほとんどの文化圏で通用している個人名+名字の順番で良いじゃないか、いやむしろそっちに徹底した方が良いじゃないかと思う。
 西暦と同じ話だ。「国際化」するんじゃなかったの?