もう今や固有名詞が出てこない、なんてのは朝飯前で、すぐ傍の商店街の名前がしょっちゅう出てこない。その通りの名前のついた薬局があって、なんとその名前を想い出すことによってその通りの名前が出てくるという落語のような状況。
これを誰かにもう既に話したかどうかなんてのは全く記憶に残ってはいないので何度も何度も同じ話をする。これを百回話というらしいけれど、それは例えばちょっと落ちのついている面白い話だったりするんだけれど、どこそこの誰が病気で手術したんだって、なんて話をつれあいにしたかどうかもわからなくなって、またする。
ところが敵も然る者で、あっちも同じ状態だ。もう十日も前に友人のお姉さんが亡くなったという話を聞いたのに、今初めていうという雰囲気で「あそこのお姉さん、なくなったんだって!」というから、こっちはどきっとする。「えっ!それ、もう聞いたぜ。アイツにも、こいつにもフェイスブックで書いたよ」ということになる。
そろそろ、こんなことが普通の状態になってくるんだろうなぁ。