ほぼ足りてまだ欲 その先

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ガルニエ

 Charles Garnierは19世紀のフランスの建築家。ガルニエという名前はパリのオペラ座が「ガルニエ」と呼ばれていることで聞いたことがあったけれど、これが建築家の名前だとはその当時知らなかった。しかも、国立オペラ座が公演する拠点としてはなんと実に13代目にあたるということは、知る由もない。このオペラ座は天井にシャガールの絵が描かれているけれど、これはもちろん第二次世界大戦後のもので1964年だという。じゃ、その前はどうなっていたんだろうと知りたくなるが、自分で調べるにはちょと面倒だ。
f:id:nsw2072:20130616150539j:plain:w360:left 1989年に新しいオペラ劇場であるオペラ・バスティーユが建てられて、オペラはもっぱらバスティーユらしいが、ガルニエでヘンデルの「GIULIO CESARE」を見たことがある。出てくる歌い手がソプラノ、メゾ、カウンターテナーなんぞで頭がキンキンしたことを思い出す。あれからこの手のオペラは苦手だけれど、見たことないオペラはチャレンジングにも切符を買って、後悔する。バスティーユにはやはり2013年にコンサートで入ったことがあるだけ。Carl Nielsenの交響曲第4番。

 なんで突然ガルニエなんだというと、「タモリ倶楽部」が池袋のジュンク堂書店からの放送で、なんと高い本を探す、という面白い内容。
 驚いたのは漫才「かまいたち」の山内健司が奈良教育大出身で、中学、高校の教員免許を持っていて図書館司書、学芸員の資格までも持っているっていうんだから、在学中に真面目に学生としての本分に励んだということだ。あたら高等教育を無駄にしてはいかん!
 そこでトニー・ガルニエの本が登場したのだ。これが「『トニー・ガルニエ「工業都市」註解』吉田鋼市訳」という本で中央公論美術出版から出ていて、77,000円する。トニー・ガルニエが提唱する実在はしていない大工業都市の様々な絵図で構成されている。要するに空想都市だ。
 つまり、トニー・ガルニエの超高価本からシャルル・ガルニエを思い出して、2013年以来パリには行っていないんだってことを思い出したのは、コロナ・バイラスによる無聊をかこっているからだろうか。しかし、本音としてはパリはあんまり魅力がないなぁ。町が古すぎる。