二度目の大学のゼミの先生の授業をTeacher's Assistantとして文字興しをしたことがある。録音しておいたカセットテープをもとに、これを文字化するというもの。最初は小さなカセットテープレコーダーでちょっとずつ巻き戻しては聞き直す、ということをやっていたんだけれど、なんだかんだやっているうちに、学部の研究センターに文字おこし用のカセットレコーダーがあることを発見。それはSONY製だったのだけれど、それにはフットスイッチが付いていた。両手はキーボードに乗せて文字を入力し、足ですすめたり、巻き戻したりをすることができるというものだった。結構面倒くさいのだけれど、誰のところへも届けることができるので文字にしておくことは不可欠だった。そのうちに、ご自分の研究の為に、議論をテープにしていた某先生がそれを知って、発注してくれるようにまでなったのだった。
今、それはどうなっているのかとふと思ったのだけれど、旨く機能しているのかどうかはわからないけれど、今では音声デジタルファイルをそのまま文字化するソフトなんてモノができているらしい。必要がないから、試す気にもならないけれど。
実は私はあの作業が、嫌いじゃなかった。