銃の乱射事件といったら、もっぱらアメリカの事件で、全米で一件もこの種のいわゆる「shooting」がない日は、最近では珍しくなってしまって、「何日かぶりに昨日はshootingがなかった」と新聞記事になるくらいだ。
ところが先日の日曜にあったshooting事件はカナダのノヴァ・スコシア州で発生した事件だった。州都ハリファックスから北、Cobequid Bayの向こう側にあるPortapiqueという冬期には人口百人かそこらの田舎町から始まる。夜中にRoyal Canadian Mounted Policeの制服を着た男が乱射をはじめ、偽物のポリスカーを走らせ、放火を繰り返し、終いにはHalifaxにむかう途中にあるEnfieldという街でうたれて犯人は死んだ。56歳の歯科技工士だというのだけれど、犠牲者はなんと23名に登る。その中にはRoyal Canadian Mounted Policeの女性警官も含まれている。いったいどこから警察の制服を入手したのだろう。最初は模造品と報じられていたけれど、今朝の報道ではどうやら本物だったそうだ。
カナダはマイケル・ムーアが映画で報じているように、アメリカと違って銃は規制されているので、この種の事件はかなり珍しい。豪州も25年ほど前の銃乱射事件がきっかけとなって、銃を回収する政策をとった。もちろん米国と豪州では人口も圧倒的に違うし、世の中に存在していた銃の数も圧倒的に違うから一概に比較はできない。それができないことを良いことに、NRAは潤沢な資金を武器にロビー活動を繰り返し、銃規制の芽を徹底的に潰してきた。
こういう事件が起きないだけ、まだ日本は暮らせるといって良いか。
お腹が治らない。