ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

PCC

f:id:nsw2072:20200509145440j:plain:w360:left 船業界ではPCCというとPure Car Carrierのことで、車運搬船をさす。ノペッと四角い箱を浮かべたような船がだいたいそれ。テレビの番組で、大阪商船三井船舶、MOLの新造船「ベルーガ・エース」という船に乗り組んだ番組をやっていて、とっても勉強になった。
2018年3月竣工、南日本造船、6つの昇降可能なデッキ、従来の船舶に比べてCO2排出量を13.7%削減、拡張現実感(AR)技術を初めて採用したナビゲーション情報表示システム、長さ(OA)199.95m, 長さ(BP)191.55m, 幅(成形品)32.2m, DWT(現行のSCT)15,425 MT, 深さ(成形)37.4 m, デザインドラフト(モールド)9m, スピード(設計上のドラフト時)19.9ノット, メインエンジンMITSUI-MAN B&W 7S60ME-C8.5、積載可能台数:6,800台 (基準小型車換算)

 FOがA重油、C重油なんかじゃなくて、今や世の中では軽油を使わなくてはならない地域があるんだそうで、それは昔のことしかわからない爺さんにはちょっと衝撃。本船はメキシコでマツダの車を一部おろし、パナマ運河を通ってカリブ海へ入り、マイアミ半島のジャクソンビルへ。最終港はバルチモアで空に。ところがそこから大西洋を渡って、地中海へ入り、スエズ運河を通ってインド洋、マラッカ海峡を通って日本へ戻ってくるというのだけれど、帰りは欧州車を積んで帰ってくるのだろうか?
 死ぬまでに一度で良いからパナマを通ってみたいよなぁ。昔からパナマを通ることができる最大幅、最長の長さの船をパナマックス型と称してきた。知ってはいるけれど、パナマ運河を通ったことがない。