ほぼ足りてまだ欲 その先

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同じ穴のムジナ

 そういわれるのをわかっていたうえでの話。
 大人気だった大滝詠一荒井由実山下達郎、(良く知らないけれど)ティンパンアレーとか、あの辺の方々の音楽があの頃も、今も随分もて囃されました。古き良き時代、といわれたりするし、その当時としては先をいっていたといわれるんだけれどね、やっぱりお金持ちの人たちの文化だった訳よ。とはいえ、それは才能なわけよ。お金持ちの遊びがお金持ちの人たちに受けているのは当然かも知れないけれど、そうしたお金持ちの文化に憧れる、っつうのがあるってことなんだろうか。
 グループサウンズの時代が終わりを告げて、彼等がビートルズベンチャーズに影響されてひねり出したこの国の若者の音楽環境をお金持ちがゆったりと捉え直して、才能を拡げていったわけですよねぇ。今の時代になると、ますますこの格差音楽が鼻についてしまってね。それが、イヤな音ではないんですよね。あ、私にとってはYMOは全く面白くなくて、だったら冨田勲だろ、と思っていました。山下達夫にしたって、大滝詠一にしたって音そのものはかなり心地よいのですよね。だったら、それで何がいけないのか、というのが世の中の普通の意見だとも思います。私は「いけない」とは云っていない。じゃ、なんなんだろうか。今の若い人たちを見ていて、圧倒的な経済格差に絶望的な前途感に打ちさいなまれている人たちに気がついてしまった時に、一言言っておきたくなる、というだけのことなのかも知れないんだなぁ。
 ひょっとすると、昨日の朝の「新日本紀行」が尾を引いているんだろうか。