ほぼ足りてまだ欲 その先

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武満徹

 私は武満徹のいわゆる現代音楽というものを知らないけれど、彼の混声合唱曲は何曲か聞いて知っている。最も昔から知っていた曲は多分「死んだ男の残したものは」だっただろう。作詞は谷川俊太郎、1965年の作品で、最初は友竹政則が唄ったと書いてある。そういえばこの人の歌で聞いたことは何度もあった。もちろん、随分たくさんの人たちが反戦歌と意識して唄った。武満徹は1996年に65歳で亡くなった。癌である。谷川俊太郎は今90歳である。共に、長野県御代田の普賢山落に別荘を持っている。どこかで聞いた名前だなぁと思ったら、行く度に食べる蕎麦屋のすぐ傍の信号にそう書いてあるのだった。

 立花隆武満徹に随分と長時間かけて話を聞いて書いた「武満徹・音楽創造への旅」という本が2016年に出版されている。ところがこの本がもはやなかなか手に入らない。今ではAmazonの古本でも7000円と値がついている。kindleにはなっているんだけれど、図書館から借りだして頭の部分を読んでみると、これは電子書籍で読んだのではいけない本だという気がする。古本屋を訪ね歩くしかないのかも知れない。

神保町をしばらくさまよってみたけれど、この本どころか、ほとんど立花隆の著作を目にしなかった。