ほぼ足りてまだ欲 その先

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映画「ハイヒール」

 朝、というか、夜中に目が覚めた。そりゃ当然で、昨夜は22時には寝ていた。珈琲を濃いめに淹れてミルクをたっぷり加え、それをまたマイクロウェーブで熱くして呑みながらテレビをつけたら、WOWOWでスペインの映画が始まるところだった。原題はなんというのか知らないけれど、「ハイヒール」という映画で、斎藤工品川祐が出てきて解説をする。なんでもこの二人は映画通なんだそうで、確かに品川は映画を監督したことがあるとは聞いたことがある。その映画を見たことはないけれど。
 ペドロ・アルモドバルという監督で、なんと音楽が坂本龍一。1991年の作品だというからもう30年近く昔の映画。色が凄い。派手だけれど、悪趣味ではない。ネットではコメディ映画とジャンルされているけれど、これを米ティとはいわないだろう?ま、ストーリーは奇想天外だ。歌手の母親とその娘のストーリー。判事がふたつの裏の顔を持っていて、そのうちのひとつが女装の歌手で、主人公の母親の真似をするという設定。この辺が随分無理があるけれど。
 で、この女装の歌手がクラブで当て振りで歌う唄がなんと、「Un Año de Amor」という唄。邦題は「別離」と書いて「別れ」と読ませる曲で、オリジナルは多分1960年代のイタリアのMinaのヒット曲だけれど、日本では越路吹雪が良く唄っていた。懐かしい旋律にゾワゾワしたけれど、タイトルが出てこない。しかし、日本語の歌詞は出てくる。そんなにこの歌が好きだった記憶はないけれど、なぜか諳んじられる。今の世の中の素晴らしいところは、ブラウザーにこの歌詞を打ち込んだら、あっという間にその歌を探し出してくれる。

 斎藤/品川の二人はこの唄を取り上げないのは当然だろうけれど、わたしなんぞは歌ばかりが気になってしょうがなかった。この選曲は監督なのか、それとも音楽担当なのか。

 映画でのこの歌のシーンがこれ。

Un Año de Amor - Luz Casal

越路吹雪はこちら

越路吹雪 別離 1965 / Un Anno D'Amore

弘田三枝子ジュディ・オングも唄っている。