ほぼ足りてまだ欲 その先

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フィリピン

録画にとっておいた”BS世界のドキュメンタリー「私たちは屈しない マリア・レッサとジャーナリストたち」原題:WE HOLD THE LINE(ドイツ 2020年)制作Arte Deutschland TVDreamer Joint Venture FilmproductionSWR Fernsehen
”を見た。
フィリピンの独立系ネット・ジャーナルRapplerのCEO、マリア・レッサは2021年のノーベル平和賞受賞者だ。もっともこの番組を見るまで認識していなかった。番組中の流れで、彼女は元はCNNのマニラ支局長だったことを知る。冒頭から彼女のドュテルテ大統領のインタビュー。俺は独裁者になる、なぜならなんでもやれるからだ、あんたを殺すことだってできる、と脅しをかける。
 ご承知のように、ドュテルテは貧民街に警察を派遣して、麻薬常習者を片っ端から撃ち殺した。その被害者の数2.5万人といわれている。これはすでに虐殺だ。銃による暴力支配政治である。麻薬撲滅というスローガンに裏打ちされた殺人だ。
 フィリピンはマルコスの時代から政界官界の腐敗は目を覆うばかりである。今度はドュテルテの公認にそのマルコスの息子である64歳のフェルディナンド・マルコスがその後釜に座る。推して知るべしだろう。フィリピンの経済格差はいつまでも埋まることがない。

 世界の独裁国家から国外へ逃れようとする人たちが次から次に現れてきてもおかしくないだ、そうした国家の独裁者たちに日本はどのように付き合っているのだろうか。ほとんど取り上げられないポイントだけれども、非常に重要なポイントでもある。
 日本はウクライナからの避難民は両手を上げて受け入れる。しかし、ビルマからの難民を積極的に受け入れるようには見えない。なぜか。ブルマでクーデターによって政権を奪取した、抑圧政府である国防軍政府と日本の政府は、ずっと前から企業を絡めて連帯状態にある。だから、ビルマから逃れてきた人たちを難民として受け入れると、国防軍政府が弾圧していることを認めることになるからだ。だから、入管の収容施設の中でどんな扱いが行われようと、積極的に改善する気はこれっぽっちもない。