Twitterで「立教大の授業妨害」という書き込みを見たので、なんだろうと、検索してみると、パラパラと学生が座っている教室で、右前に座っている学生が教師に対して「面白い授業をやってみろよ！」とか「なんだこのハゲ！」なんてことを怒鳴っている。この大声のやりとりの前になんかあるはずなんだろうけれど、それはわからない。後ろに座っていた学生が、スマートフォンを取り出して録画した画像のようだ。論外だ。つまらない授業だったら、そもそも選択しなければ良いし、出席しなければ良い。
必修の授業にしては、出席学生があまりにもパラパラすぎる。最後には本人の名前まで確認できてしまう。遅刻に大変うるさい教師なんだという書き込みも見えるけれど、本人が遅刻して入ってきたにしては一番前に座っている。今頃の学生はそういう時でも堂々としているということなのか。私の時は遅れたら後ろの扉から入る、というのが暗黙の了解になっていた。（実は逃げるのも後ろの扉から逃げたことがある。）
そういえば、20年ほど前の授業で、ずいぶん遅れてきた学生が来るなり先生に向かって「就活で忙しいのでレポートかなんかにしてくれませんか」といった。そいつは新学期が始まってから、それまで一度も出席していなかった。登録したけれど、やめたんだと教師も私たちもそう思っていた。ところが始まってから何週間も経ってからようやく現れ、挙句にそういった。
もちろん教師も「そりゃだめだ」と返したが、その時、その学生はなんと「話にならねぇや」と捨て台詞を残して去っていった。呆れ果てて、教師も、いつも出席している五人の学生も、目が点になっていた。
近頃はとにかく現場の動画がすぐに記録されてしまうんだから、油断も隙もない。
