ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

リボン

 本屋で本を買う時には必ず「栞があれば挟んでください」とお願いをする。
だから、私の蔵書で栞が挟まっていないものは、古本で買ったり、Amazonで買ったものだ。
大体はペラッペラの紙に本屋の名前が印刷してあったり、「会社四季報」の宣伝だったりするのだけれど、銀座の教文館の栞は日本聖書協会の新しい聖書の宣伝だけれど、さすがに裏には短い聖書の中の一節が印刷してある。
ところで、昔はそうした栞にはリボンがついていた。
今ではもうほとんど見ないけれど、それでも時にそんなリボンがついている。
急にそれに気がついて、気になってしょうがないのは、このリボンは誰が、どこでこの変哲もない紙の栞につける、というか結んでいるんだろうか。
どこかのしもたやで、白熱灯の灯りの下、ちゃぶ台の上で、割烹着を着たお母さんが夜なべ仕事で結んでいるわけでもあるまい。
じゃ、誰が結んでいるんだろう。やっぱり梱包屋さんとかが引き受けているみたいで、多分あんまり変わった形態で作られているわけではなさそうだ。
それでもリボンがついていると、なんとなく、嬉しい。ちょっと手間がかかっていて、大事にしなくちゃな、と思える。