ほぼ足りてまだ欲 その先

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来なくなった賀状

 もうここ何年も、年賀状は元旦に書く。書くというよりは印刷する。ある年はガリ版で、ある年はプリンターだった。しかし、できるだけ印刷でも手書き文字を印刷する。それはもう何年も、イヤ25年ほど続けているといった方が良いか。その前はどうしていたのだったかが思い出せない。木版画にした年もあったし、ゴム版画だったこともある。活字印刷を注文した記憶がない。一度はパソコンでつくって印刷したことがあるけれど、つまらなくてやめた。
 しかし、近頃はもう貰った人に返信するだけになった。すると今年は60枚ぐらいだった。一番多く出していた頃は200枚くらいだしていた。
 親戚からのハガキも、もうおふくろの実家をついでいる嫁さんからのものだけになった。彼女はわれわれと同じ歳なので、まだまだ続くんだと両方で思っている。かつては親父の従兄の後家さんからも貰ったけれど、十年近く前に、辛うじて鉛筆で書いたとおぼしき賀状を貰ってからは、それももう途絶えた。多分鉛筆を持つのがようやっとだったのだろう。あのおばさんも若い頃は威勢が良かったが、どんな老後を送ったのだろう。親父が死んでから、もう誰もわからなくなった。そういう意味ではうちは親たちの姉弟が少なかったこともあって、親戚との繋がりも非常に淡泊だった。こんな話もつれ合いとはするけれど、子どもたちとは一切してこなかったから、彼らももう全く知らない。