ほぼ足りてまだ欲 その先

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長嶋茂雄

86歳ですからね、重篤ではないとはいってもそれなりじゃないかという気はしますね。

私が大学一年の時に、必修科目の(なんで必修だったんだろう)選択で「化学」をとった。

中位の教室で、化学のおじいさん先生(当然60歳そこそこだっただろうに私にはおじいさんに見えた)は囲碁部の顧問で、私のクラブの顧問のような名前貸しみたいな先生とは違って、この先生は非常に積極的な顧問先生で、90分の授業の途中で「タバコ時間」を設定。今じゃ考えられないけれど、教室で教師と学生が一緒になって喫煙していた。(ほとんどの学生が1・2年生だから未成年じゃないかな)。

そのタバコ時間中におじいさん先生は学生たちに「囲碁を始めると何が良いのか」を力説していた。例えば外国にも囲碁愛好者がいて、日本から囲碁愛好者がいくと、両手を上げて歓迎してくれる、つまり格安に海外旅行ができるんだぞという。

その先生が、学生たちに長嶋茂雄の逸話をよく話した。ま、いわゆる「百回話」なんだけれど、長嶋茂雄は僕の試験を三回受けたという。最初は名前の欄の学部名を書く欄に「野球部」と書いていたという。これは本当かもしれないけれど、長嶋茂雄は意図して書いたのではないかという気がしないでもない。どうだ、文句あるか、ぐらいのことはいってもおかしくない。

長嶋茂雄六大学野球で大活躍をしていた当時、彼の同僚からプロ野球に入った選手には南海ホークスに入ったサブマリン投手・杉浦と、阪急ブレーブスに入った本屋敷がいた。おじいさん先生によると、本屋敷は試験を一発で通ったが、杉浦も追試だったという。私たち一年生はやっぱり大学っていうのは大人の世界なんだなぁと思ったんだけれど、今から考えてみると、そんな話題で驚いていただなんて、本当に幼かったんだなぁと情けない。