今日は現役バリバリの社会学者の方のお話だった。
ベイエリアの日本人社会の聞き取りをされている方だった。
日本人の数がどんどん減少してきているという。
ベイエリアの9つのカウンティーの人口構成を見ると、中国人、韓国人では男女比がほぼ半数なのに対して、日本人の場合は突出して女性の方が多いそうで、女性が7割に達するそうだ。
これは何を意味するのだろうか。
送り出し側の状況として考えられる要因の一つは、日本の社会事情が女性に対して保守的で開かれていないということは十分に考えられるけれど、男性にとっては何もわざわざ出ていく必然性がない、ということではないだろうか。つまり、そこまでして外に出る（この場合はアメリカ西海岸に暮らしの拠点を移す）必要がない。十分満足に暮らせるということか。苦労を買ってまでしなくてもよいではないか、という価値観か。しかし、これから先はそうはいかないだろう。この国にとどまっていたのでは、より快適な暮らしを得ることができなくなるのではないのか。
