ほぼ足りてまだ欲 その先

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アメリカ ネズミ講論

 アムウェイみたいなネズミ講ってのは先に始めた人に繫がった人が上位の人に金を納めますよね。それだけだと自分が金を出しただけになっちゃうから、下に繋がる人を探してきて上納させます。どんどんしたが増えると自分の懐に入ってくるわけですよね。つまり、あとから参画した人は先に始めた人には絶対に追いつかないわけです。逆転することは絶対にない。これが逆転するようなことがあったら、この仕組は成り立たないわけです。

 アメリカという国は移民の国といわれています。そのくせに、あとからやってくる人たちには決してアングロサクソン系の移民の上には立つことがない。今でもヴェネズエラからやってくる移民たちには黙っては受け入れないんだけれど、受け入れろといっている北部の連中には勝手にバスでヴェネズエラから来た人たちを送りつける。つまりごく普通のアメリカ国民としては受け入れない。上位、あるいは同じ立場には立たせない。下に位置させる。1920年代にアジア、極東地域からやってきた中国人や日本人には土地は持たせないとか、市民権は与えないと、ずっと下に位置させてきた。その価値観が1950年代から60年代にかけての公民権運動が盛り上がったにもかかわらず、今だってアフリカ系の人たちには、選挙権登録がしにくい状況を作り、投票場を制限して投票しにくくなるように、南部の共和党支持者の多い州ではあからさまである。
 どんどん人口における白人の占める割合は減少しているにも関わらず、共和党はかつての差別主義に拘泥しているように見える。
 そんな価値観が平気で大手を振って通るからアムウェイみたいなネズミ講もいつまでもなくならないようにみえる。