台東区の最北部の突出したところを北へ日光街道で荒川区に足を踏み入れ、国鉄のガードを潜ると、そこは三ノ輪橋といって、昔の王子電気軌道、今の都電荒川線の終点になっている。京成電車はここまで白鬚線を延長して（隅田川をまたぐという高いハードルがあったわけだけれど）乗り入れようと計画したこともあったそうだ。それが実現していたら面白いことになっていただろうという気はする。都電だから当然東京都民のシルバーパスで乗ることができるから、町屋で千代田線にも、熊野前で舎人ライナーにも、王子でJR京浜東北にも、南北線にも、雑司が谷で副都心線にも乗り換えられるっつうくらいで、便利な路線なんだが、なんといっても遅い。そして、結構生活路線にも利用されているので結構混んでいる。
この都電荒川線に並行してあるアーケード商店街が名にし負う「ジョイフル三ノ輪」である。商店街の中にはまだ銭湯もあるし、この界隈に住む爺婆には便利この上ないお惣菜屋さんも結構、まぁまぁ残っている。たまぁに散歩にやってくる爺には飽きの来ない商店街でなんだけれど、良く見ていると、結構お店の変遷もままならない。やっぱり、店を商う層が高齢化してきたってことだろう。今日もまた、ナスの肉詰めとピーマンの肉詰めを買ってきてしまった。
三ノ輪の駅はバラでも知られていて、最盛期にはウキウキするほどのバラの花で、人が集まってくる。
