ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

反省をしなくては

 白人の外国人と見ると英語で話す、というのは、昔ならいざしらず、今ではとんでもないことなのかもしれない。
かつては(連合軍による占領中は別として)そんなに外国人が今ほど日常的に町中を歩いてはいなかったので、そんなに日本語が流暢な白人外国人には遭遇しなかった。それでも、ある日八重洲ブックセンターの横を歩いていたら、向こうから歩いてきた白人が「スミマセン」といって片言に近い発音の日本語で道を聞いてきたので、英語で教えてあげたら、向こうが「アリガトウ」といって別れた。別れてから、ふと、あれ?今の白人は日本語がわかるのかもしれないな、と思い、せっかく日本語で聞いたのに英語が返ってきたんじゃ、可愛そうなことをしたなぁと反省をした。自分だって一生懸命英語で喋ったの、全部日本語で返ってきたらがっかりするかもしれないと。それからは「日本語?English?」と聞くことにした。両方とも首を振った人(中国人の女性)には勝手に日本語で喋りながらゼスチュアで真っすぐ行って左と示した。
 
 ツツジと藤の花がきれいな公園の入口で白人の人が無言でお金を出し、切符をもらったら、切符売のおじさんが英語でなにか説明した。その白人が「ハイ、ワカリマシタ」と日本語でいった。すると切符売のおじさんが「You speak Japanese !」といった。白人は「ハイ、チョット、ニホンゴダケ」と。切符売のおじさんは「Very nice Japanese!」と褒めた。後ろ向きのまま離れながら、その一部始終を背中越しに聞いた私は、あの時の八重洲ブックセンターを思い出した。

 そういえば先月末でその八重洲ブックセンターも閉店した。