ほぼ足りてまだ欲 その先

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なんで英語

 子どもの頃から外国人は全員が「ハロー」というものだとばかり思っていた。目につく白人は全員が「アメリカ人」なんだとばかり思っていた。それは多分生まれ育ったのが横浜だったということも関係があるのかも知れない。多分その育った狭い行動範囲の中にいた白人はそれで正解だっただろうと思う。だから「ハロー」で全員通じる。
 仕事に就いてからでもどこの人間と出会おうと英語で仕事はすべて済んでいた。今から考えてみればハンガリー人でもポーランド人であっても、ノルウェー人でも、デンマーク人でも、みんな最初から英語で話し、英語で交渉し、英語でメモをとり、英語で契約してきた。実は引退するまで欧州に殆ど足を踏み入れたことがなかった。英国以外でいえばコペンハーゲンに2泊3日滞在しただけだ。
 欧州の殆どの地域では英語で暮らしている人たちはいない。英国の島だけだ。それも正確にいえば全土ではない。ウェールズアイルランドは元はといえば英語を使っていなかった。それなのに、国際的な付き合いからいったら英語で全部すむような世の中になっている。地元の人たちと接してみると、辛うじて英語は通じるけれど、おばさん、おじさんと接触するとそうはいっていられない。今までの私の環境が実に非日常的な状況だったのだろようやくわかってきたような気がする。
 こうして考えるとストックホルムで通りかかった女性に地域のことをお伺いして、そのままスムースにお答え戴いたのはどういうことだったのだろう。彼女が特別だったのか、あるいはスウェーデン全体の教育レベルの問題だったのか。世の中広いからねぇ。