ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

かねて気になっていた


 私もバスに乗る度に、なんでこんなアナウンスするんだとずっと不満に思っていた。
「混雑時はベビーカーをたたんでのご利用を、ご協力お願いいたします」というアナウンスが時々バスの中で流れる。それは録音だからいつも決まったポイントで流れる。私の場合で言うと、地下鉄の駅から三つ目と四つめのバス停の間で流れる。「自転車に乗ったらあなたもドライバー」の後で畳めという。混んできた時はなおさらベビーカーは畳めっこないじゃないか、その場面を想像したら可哀想じゃないか、と思っていた。

 都交通局に取材したところ「乗車後に混雑してきたとしても、たたむ必要はありません」という。

アナウンスの背景にあった「意見」
 それなのにアナウンスを流す理由について「ベビーカーのお客様にも様々な協力をお願いした上で乗っていただいているということを、周囲の方々に知っていただき、ご配慮をお願いするための車内アナウンスでもあります」と説明した。

 実は都交通局にはかねて、「ベビーカーだけ特別扱いするのか」「混雑時はベビーカーを乗せないで」などという意見が寄せられていたという。車内アナウンスは、こうした意見への「対策」という意味合いもあるようだ。

 ただ、車内アナウンスが流れることによって、たたまなければ、周りの乗客の目が気になってしまう。担当者は「ベビーカーのお客様にプレッシャーをかけるアナウンスでは決してない」として、内容の変更や廃止の予定はないという。
朝日新聞 渡辺芳枝2023年7月13日 11時30分)

 だったら余計に流す必要はないと思うのですよ。こういう交錯した考え方こそが日本的だよね。堂々とはっきりと「混雑してきた時でもどうぞベビーカーを優先してあげてください」とアナウンスするべきだと思う。その点では、地下鉄の中でも「優先席は座席の必要な方にどうぞ積極的にお譲りください」とでもアナウンスするべきだと思う。もはや、平日の真っ昼間であっても、多くの人たちは全く気にせずに優先席をわがもの顔で占有するからね。