ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

お彼岸

 今年はお盆にお墓に行かなかったので、今日お彼岸の初日ということで墓参りに行った。うちの墓は京急金沢八景とJRの大船を結ぶバスの途中にある。金沢八景のバス停に行くとお爺さんとお婆さんが7-8人列を作っている。そこにバス会社の制服を着た青年がいて「事故の関係でバスが遅れております、ただいま臨時便の手配をいたしております。」とアナウンスする。次から次に爺さん婆さんがやってくるのだけれど、その爺さん婆さんがみんながみんなバス停にたむろって並ぶということができない。どうも「自分だけは特別」だと思っている節がある。なんで私が他の人と同じように並ばなきゃいけないんだと思っている節がある。
 ようやく来たバスは爺さん婆さんで満載で、もうバス中が優先席になった。これくらい、みんな霊園に来たようだ。
 うちの墓まであがってみると、草ぼうぼうだ。向かいの墓からは線香の煙が上っていて、綺麗に花が生けてある。お帰りになったばかりの様子である。
 草むしりに精を出し、墓を洗い、花を手向けて、線香を供える。夏の山梨墓参りの時に残った線香をみんな火をつけてむんむんと煙を威勢良く上げる。アメリカン・ネイティブの狼煙の如し。さぞかし親父が「こっちに来たら仕返ししてやる」といっているに相違ない。
 帰りのバスが、これまた爺さん婆さん満載で、一杯のバスだというのに、自分の隣に荷物を置いて二人分の席を平気で占拠している。耄碌爺と耄碌婆がいた。
 横浜まで帰ってきて勝手にご褒美と称して「懐石もどき」を食す。多分これで夕飯も食わなくてすみそうだ。