向島に百花園というのがある。なんたら七福神のひとつがあって、まだ子どもが小さい頃の正月におじいちゃん、おばあちゃんと一緒に行ったことがある。しかし、もうそれっきり足を伸ばしたことがない。ところがバスに年に千円で乗れるようになってから、三ノ輪から亀戸駅行きのバスに戯れに乗ってみたら、その百花園前という停留所があることを知った。お、それなら、雨の中、いってみようかと昨日思い立ったんだけれど、気がついたらもう午後3時頃で、閉園は17時だというので諦めた。今朝起きたら、なんだかやっぱりその気がしぼんでいなかったので、出かけてみた。
こぢんまりしたお庭で、多分軽井沢の植物園と大して変わりないか、あれよりも狭いかも知れない。小石川の植物園にはとてもかなわない。秋の七草かなぁと思ったけれど、いや、もう盛りは過ぎちゃってんですな。それでも木立の中にいる感じはなかなか良い気持ちがする。爺さん婆さんは入園料が70円。申し訳ない。で、年齢を証明するものをと思って運転免許証を取り出そうとしたら、お姉さんが「お生まれの年を教えて戴ければそれで良いですよ」と仰る。そりゃまぁどう見ても65歳をはるかに超えてるものねぇ。「干支をちゃんといえないとまずいね」といってあげたら二人で大笑い。積水65億円詐欺でございますよ、アハハ!
こういうところに平日にやってくると、必ずいるのは常連とおぼしき爺さん婆さんで、必ず爺さんがこれ見よがしに大声で得意話らしきことを蕩々とやっている。どうして必ずいるんだろうなぁ。
行き帰りのバスの中はもちろんわがまま爺さん婆さんのオンパレードで、ひとりずつ写真を撮りたいくらいでございます。
この近所に生きた化石のような中華そば屋があると友人に訊いていたので探してみた。明治通り沿いを歩くと、歩道橋のすぐ傍にその店があった。あけようとすると、とっても重たいスライド扉でアルミ扉なのに、レールがずれていて、ぐいぐいと押す。お客がひとり。中はもう何年も、イヤ何十年もそのまま。お婆さんが座ってテレビを見ている。お爺さんが中にいる。ラーメンにしておけば良いのに、五目焼きそばといってしまった。これが大失敗。どんな焼きそばなのかと思ったら、なんと、ただのソース焼きそばだった!それなら、うちでもやれるよ。今度の日曜日が友人宅のBBQで最後はいつもこれだよ。参ったなぁ。