ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

7回目

 夕方、区立病院でCOVID-19のワクチン7っ回目を射つ。現場は流れ作業である。「左肩で良いですかぁ、アルコールのアレルギーはありませんかぁ」とおばさんが尋ねてくれるので「はい」とか「いいえ」といっているうちにもうそれで問診は終わっていて「中に入ってください」といわれて入るとそこには女医さんがいて、あっという間に射たれて終わる。射ちに来ている人がほとんど爺婆である。ま、当然こんな平日のこんな時間に射ちに来られる人は爺婆しかいないしね。図書館に寄って帰ってくるともう陽はとっぷりとくれていて、あっという間に眠くなり、2時間半ばかり寝て起きると、もうすでに肩は痛くて寝返りも打てず起きるのが厄介になっている。

 二冊ばかり2009年の本と先月出たばかりの本をスキャンしてしまう。

 昼過ぎに一番近い確かな書店に散歩ついでにいってみると、驚くことに岩波書店の月刊世界の1月号が売り切れだと書いてある。いつもは前月号すら売り切れずに平積みしてある書店である。一体何事が起きているのか。しょうがないから日本橋丸善まで足を伸ばした。


 もうひとつ驚いたことは、うちの近所の昔からそのまんまの安普請でやっているすき焼き屋の前に行列ができていることだった。さすがにこの店に行列ができているのは今まで見たことがない。たぶんテレビかなんかで映ったことがあるんだろう。そういえばそこからすぐ近所の某フルーツパーラーはテレビに出てからややしばらく、人だかりが続いていたんだけれど、今や全くそんな形跡もない。今日もふたつテーブルにお客さんがいるだけだった。もはやブームが去ったのだろうか。ブームってのは要するにテレビなんだね。つまらんものであるが人の生活を左右しているという点では罪は深い。


 浅草の某寺の境内では羽子板市だ。この寺は毎月18日が縁日で、12月の縁日を「納めの観音ご縁日」といってその日に境内で羽子板を売る店が出るということになっている。昔はこれが歳の市だったらしい。数十年前は境内いっぱいに所狭しと羽子板の店が出たもので、今や、数えるほどである。もう羽つきもしないし、飾り物の羽子板を差しておくような鴨居だって無いよ。売れやしないんであって、扱う店もどんどん減った。昔はあちこちの町内に、羽子板をつくる職人がいた。もういないだろう。