ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

新替

f:id:nsw2072:20181109163256j:plain:w360:left 先日、台所のコンロを新替えしましたが、今度はトイレの新替です。もうガタガタに。そりゃなんにもメンテしないで15-6年も放り出しておくんですから、ガタガタにもなろうってものです。見た目は全然新しくなった気がしないんですが、なにしろタンク容量がそれまでの12リットルから、わずか4リットルだってんです。面白いところから水が出てきて、効率よく洗ってくれるそうですが、それにも増して表面のコーティングが細かいのだそうで、昔のようにブラッシでごしごしなんてやっちゃいけないし、塩素系の洗剤なんぞもってのほかだそうで、柔らかく、中性洗剤を薄めて洗ってあげて下さいということです。世の中変わっていってんだよね。おじさんがひとりで4時間で取り付け終わった。

そんなころ

 中華の店でのイベントがあって、隣に座っていた女性が何かの朗読をやったんです。なにか、ロマンティックな詩だったような気がする。その前に私は何かをやったんだったなぁ。で、その方が隣の席に戻ってこられたから、「感動しました」とお伝えしました。するとテーブルの上に炒飯が供されたんでございます。それを大きなスプーンで自分の皿に取って、食べてみるとこれが旨いんですよ。お隣の方も「美味しい」と仰っておられました。
 そんな夢でした。これはなんでしょうね、まったく。

本当のことをいうとね

 生活を送る上でなくてはならないもの、「インフラストラクチャー」は本当のことをいうと、利潤追求組織である民間会社によって運営されてはならないものだと思っています。えっ!それじゃ共産主義じゃないの?という迂闊な反応があったりしますが、それなくしては暮らしていけない要素を売買行為を通じて儲け、それを株主に分配するというのは人の生活を取り上げるという行為になるよねぇ。
 電気、ガスというなくてはならない生活要素をこの国では利潤追求組織が運営していますねぇ。電気は東京電力福島第一原子力発電所事件以降、選択肢が増えてきたので、必ずしも東京電力から買わなくても暮らせるようにはなっているものの、それでもお客に売った金額の設定はやろうと思えば好き勝手にすることができます。もっともそんなことをしたら、よそから電気を買おうとする人が出るだろうね。しかし、ガスについては(わが方では)東京ガスから以外から買うことはできないわけです。
 東京ガスからガスを買いたくないからアパートのベランダで七輪で調理したら怒られることになるだろう。IHに換えたいといったら、お店の人が集合住宅の場合、勝手にIHを入れると集合住宅全体の容量に影響を与えるということになるよ、といわれてビビった。
 麻生太郎の娘婿はフランスの水道会社で働いているそうだ。かつてほんの3年半ほど暮らした豪州のSydneyはそれまで公営だった水道事業を民営化し、Sydney Waterという会社が作られた。その会社が水道事業を担当するんだけれど、フランスの会社が貯水場を作り、浄水施設を造り、その利用料を水道会社から徴収し、投資分を回収したらその水道会社に経営権を渡すという方式を採用した。しばらく経って、その浄水施設の不備が発覚し、微生物が混入したということが分かり、水道を飲用にしてはいけませんという日々が何ヶ月も続いたことがあった。じゃ、どうするんだといったら何もかもミネラル・ウォーターに頼った。ところが当時単身赴任状況だったので、買い物に行くチャンスが極端に少なくて、私がスーパーの売り場にたったときには必ず炭酸水しか残っていなかった。毎朝炭酸水で歯を磨くと激しく歯が綺麗になるような気がします、というジョークは短期間だけなら笑えるんでしょうねぇ。
f:id:nsw2072:20181109091709j:plain:w360:right この一件で、軽々しく民営化を語る人間は信じないことにしていますが、小泉純一郎が「自民党をぶっ壊す!」といって日本をぶっ壊したときの張本人のひとり、竹中平蔵という大悪人がいますが、やつらが郵便局をぶっ壊したときも、なんとも思わなかったのですが、今から考えると、それ以降郵便事業は廃れてしまいましたね。インターネットの普及で個人間の郵便利用は極端に減りました。今や年賀状も半減なんてものではありません。「暑中見舞い」なんてものに至っては多分死語ではないですかね。インフラストラクチャーとしての郵便がなくなってしまったわけですが、インターネットによって駆逐されたもののほとんどは、情報弱者と呼ばれる人たちを積み残してしまいました。もはや郵便のポスト回収は都会のど真ん中でも一日に一回しかありません。つまり、昔ながらに暮らしている人にとっては竹中平蔵によって、より不便を託つ(かこつ)ことになってしまったわけです。損害賠償して貰いたいくらいです。
 つまり、あらゆる分野を民間事業化するということは、便利さを一民間企業に売り渡すことになるのです。これは大胆にいってしまえば、国民を私企業に売り渡す、ということでもあります。しかもその企業に某大臣の息子が働いているんです。「フェアネス」という言葉は彼らの頭にはこれっぱかりもありません。なんで、こんなことが許されるんだろう。
 悪いドナルドがCNNの記者を「enemy of the people」と人前で愚弄しました。アイツも相当なバカですが、こんな事業を拙速に実現しようとするアイツも相当な越後屋でございます。

失踪

東京・港区の飲食店などで就労資格がないのに働いていたとして、ミャンマー人の男女9人が逮捕されました。
 ミャンマー人のミン・カウン・ニュン容疑者(25)ら男女9人は去年12月から今年7月にかけて、就労資格がないのに港区の飲食店などで働いていた疑いが持たれています。警視庁によりますと、ニュン容疑者らは技能実習生として来日しましたが、実習先の建設会社などから失踪していました。取り調べに対して9人とも容疑を認めていて、「日本は稼げると聞いて技能実習に来た」「同僚から嫌がらせを受けて失踪した」などと話しています。ニュン容疑者らは時給900円ほどで働いていて、月に約20万円を稼いでいました。警視庁は仕事をあっせんしたブローカーがいるとみて、詳しい経緯を調べています。(ANNニュース2018/11/08 11:57)

 不法就労外国人が逮捕されました、チャンチャン!で終わりじゃない。このニュースの裏には大きな問題が隠れている。「外国人技能研修・実習生」は労働者じゃない。研修をして技能を身につけ、自国に帰ってその技能を生かして自国の技術の向上に資するための制度である。いったいこの国のどこに彼らの国に技能を持ち帰って貰うという意識で彼らを使っている経営者がいるというのだろうか。格安の労働の手としてしか認識していない。逃げられちゃいけねぇと思っている雇い主だっている。つまり後ろめたい雇用関係になっているということを認識している。あ、いけね、雇用じゃないんだった。
 このシステムについては、これまでここでも随分書いてきた。彼らの送り出し側には彼らのアレンジをするという名目で彼らから金を取って送り出している連中がいて、日本にも彼らを受け入れる組織が形成されている。本当はそういう連中が排除されなくてはならない。
 低賃金ではそれらの組織に対する借金を返済できないから、より高い賃金を求めて失踪するが、そこにはまた彼らに仕事を斡旋するブローカーが存在する。そこでも彼らは上前をはねられる。この時点では彼らは技能研修・実習生という滞在資格から逃げてしまうので、その途端に不法滞在者となる。表には出られない存在となってしまうので、その後の雇用関係については野党側の言いなりになるしかなくなる。
 逆に、「不法滞在、上等!」ってんでその気でやってくる連中だっている。技能研修・実習生としてやってくるけれど、すぐさま逃げちゃう。即、より高い仕事を求めて行く。
 技能研修・実習生は2017年に7,000人を超し、2013年からの5年間では延べ2万6千人が失踪、2018年上半期では既に4,000名を超えている。つまりこの制度はとっくの昔に破綻している。しかし、それでも雇用側、あ、いや技能研修受け入れ側、にとってはこの制度は安価な労働力である研修生は美味しい存在だった。面倒なのは期間が限られていたことだ。その期間が過ぎれば、彼らを離して、新たな人間を受け入れなくてはならない。
 つまり、日本の単純労働は大嘘つき労働環境によって成り立っている。嘘つき経済なわけだ。それでいて、大企業の多くが内部留保をため込むだけため込んでいる。これは明確に政治の怠慢に他ならない。あ、いや、企業が儲けるように意識して怠慢になっているということだ。
 この制度を止めると、成り立たない産業があり得るんだということをいう人がいるんだけれど、それこそ欺瞞の産業なんだね。それでなり立たないのであれば、もう辞めるしかなくなる。それをどうするのか、を考えるのが行政の仕事で、嘘で成り立つ経済に支えられる国家は、結局嘘の国家ということになる。
 一方、私たちは消費をするときに、いかに安くて良いものがないか、探している。概ね妥協をして安いものに消費する。例えば、美味しそうな630円の弁当と、まぁまぁな330円の弁当があったら、私はなんの躊躇もなく、330円のまぁまぁな弁当を買うだろう。ということはその弁当を作っている人たちは(それだけを作っているわけではないだろうけれど)630円の弁当を作っている人たちに比べたら収入が低いので、賃金も低くしないとやっていけない。だから、そういう安価な労働力を求める。これは話が逆で、より正常な賃金を実現していくことで労働契約も健全化を図っていくことができる。
 やろうとしなければいつまでも「嘘経済」の上に成り立つ「嘘国家」である。

宴会

f:id:nsw2072:20181108155035j:plain:w360:left 友人の息子の店で宴会です。年に一度かな。でもその友人の自宅での宴会が来週あるんだよね。これも年に一度。で、その間に某ジャズ・ライブ・ハウスでパーティーがあるんだ。これも年に一度。つまり年に一度のイベントが一週間の間に三回あるって事だね。
 宴会がお開きになったところへ、昔良く一緒に呑んだふたりと遭遇。彼らがカラオケガンガンのバーに行こうと誘うので、すぐさま誘いに乗った。京橋の裏通りの地下にある普通のバーなのに、カラオケガンガンなのだ。あたかも浅草の裏にでもありそうな店。あまりの意外さにびっくりした。

上から下まで

 上が国会議員だとすると、私が住んでいる地域でいうと下は区議会議員だということになる。選挙民からの委託を受けて、その地域の様々なあり方に神経を配って、不都合を見つけて、みんなが暮らしやすいような方策を考えて、ルールを設定する、ということを生業にする。しかし、実際はその作業は公務員に任されていて、やり方やルールを提案されて、初めてそれがどれくらい現実的なのかというのを審理して、決する。
 しかし、ほとんどの選挙民は役所に掛け合うにはなんだか敷居が高くて、多分木で鼻を括った対応に腹が立つだろう、あるいはたらい回しにされるかも知れない、と思っていて、じゃ、近所から出ている議員に知り合いを通して接触してみようとしたりする。地方議会の議員は、優遇される窓口じゃないか、と思っている人だっていそうだ。保育園や老人ホームへ口利きして貰うと便利なところに、列を飛び越して入れてもらえた人がいる、というような噂は絶えない。
 それが選挙で投票する事に対する見返りだ、そりゃ当然だろうと思っている。それは国会議員から、地方議員までみんな選挙民はそう思っている。国会議員に青色申告資格を剥奪されないように百万円包んだってのは典型だろうし、経団連はあからさまにそれを堂々と記者会見でいっているわけだ。
 地方議員選挙に立ったことがある知人がいる。一回は当選した。二回目は当選できなかった。私は一度も選挙運動を手伝わなかったし、もちろん彼に投票もしていない。そういえばそれ以降、彼とは疎遠になりつつある。かつては彼が主催するイベントを諸手を挙げて手伝っていたというのにだ。
 なぜ、それをやらなかったのか。彼が所属して立候補した政党が全く私の信念と外れていたからで、それは私の人生からも当然のことだった。まわりの若い人たちはかつてお世話になってきたから選挙を手伝った。それでも私は全く知らん顔をした。友達だからという理由で自分の人生で培ってきた価値観を曲げるわけにはいかない。それをしたら、これまでの人生を投げ捨てることになる。
 彼が地方議会議員だったときに、彼を知っているんだから、そういう紹介をしてくれないか、といってきた知人もいたけれど、断った。それで失う友人、知人だったら失ってもしょうがない。

旅行説明会

 大手旅行会社が開く無料・旅行説明会というものがたびたび開催されていてこれまでに何回か、参加したことがある。JTB、クラブ・ツーリズム、阪急交通社といったところの説明会は、通り一遍で、自社のパッケージの中身をスライドを使って説明するようなもので、それだったら、カタログを見た方がなんぼか役に立つ。それでも行く価値があるのは、目に見えない条件を探るときだ。例えば、そのツアーに参加して、そのまま現地に残ってあとから帰るというシステムを採用しているか、その時にはどれくらいの追加料金がいるのか、といった類いの項目を確認したいとき。
 私の経験からいうと、それよりももう少し特化しているツアー会社が現地にいる日本人ガイドを招いて解説が聞けるというような説明会は本当に意味がある。それは通り一遍ではなくて、現地の最新情報が手に入るからだ。自分で全てをアレンジして、ある地方を訪れようと企画をしているときにはこういう説明会を見つけたら出かけると面白い。そういう観点でこれまでに有用な情報を得た旅行は3-4回ある。