ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

♪きぃてきいっせい、しんばしをぉ〜

nsw20722004-06-13

相当古いな、この新幹線?
 2-3日前からインターネットラジオのOldies Radio NETって奴をずっと
流し続けているんだけれど、時々このステーションはどういう経緯かわ
からないながら、JRの新幹線で駅が近づくと流れる「鉄道唱歌」のオル
ゴールによる一節が聞こえてくる。
どうなってんだろ?う〜ん、
1)実はこのステーションは日本にある 
2)このステーションのディレクターが日本のZama Campの生まれ 
3)JRがアメリカで売り込んだ
このステーションは私の年代にぴったり。
なんだか土曜日の朝7時からニッポン放送でやっている小林克也の4時間
番組の米国版といった感じ。
そういえば、あの小林克也の番組も日米なんでも可という感じで、なんで
もあり状態。どう考えても聴取者ターゲットが団塊世代


どういう資本形態になっているのか知らないが、あの雑誌「いきいき」な
んてのも正に団塊世代商品。
ま、雑誌の世界はずっと前からこの傾向は続いている。
サライ」「dancyu」なんてのもある。
「男の隠れ家」なんてのがあるかと思うと中にはどうでもいいようなまる
でインチキな大人の時間を無理やり演出する偽物もあるけれど。


ま、もっともこの「男の隠れ家」って雑誌のコンセプトもずいぶん浮世離
れしていて”この旅館を選ぶバックグラウンドとしてこんなシテュエーショ
ンを設定するなんて世の中の倫理観から遊離していない?”なんてものがあ
って、この編集室の何ともしれない雰囲気が垣間見られるというか、無理
やり作り出してない?


雑誌といえば「正論」なんちゅう雑誌を出しているフジ・サンケイ・グル
ープは日本人を「総白痴化」(問題のある言語使用ですが、これは大宅壮
一の言葉の引用です。誤解のないように!)に追い込んで右傾化をどんど
ん正当化しようとするものであるので注意しよう!
なんたってあぁた、番組のそこここにその意図を読み取ることができるで
しょ?
そこいくとそのウィングの一翼を担っている大手町の新聞会社グループの
テレビは驚くほど社会批判的ドキュメント番組なんて持っていて、その歴
史の一端を窺うことができる。まぁ、尤も原則的には今年のゴールデンウ
ィークに見るように思いっきり大政翼賛的なんだけどね。
気をつけようね、あんな時代がまたやってきつつあるからね。
あの時代を作り出すことによって一体誰がどうしてプラスになると云うん
だろうねぇ・・・。


あ、「男の隠れ家」のことだった。
こういう傾向が本当なんだとしたら、世の中結構みんな小金を持っていて、
デノミだ、中国市場に振り回されたインフレの可能性だとか、これから先
の高齢社会にどうやって生き残るのか、なんてこと真剣に考えなくても良
いじゃん?
そうじゃない!そういう日頃常に頭の片隅にこびりついている、そうした
心配から一時でも解き放してやるために、こんな異次元空間が必要なんだ!
ということなんだとすると、これアルコール依存と大してかわんない。


ひと頃むちゃくちゃ読まれたええ加減作家の渡辺淳一著「失楽園」なんて
のも決してそんな状況が日常的なことではないからこそ、ええ年したおっ
さんが日経新聞を読んでいると見せておいて秘かに翌日を待ちこがれたわ
けだろうねぇ。
あんなことありえないじゃないの!?せいぜい近いことが起きたとしたら、
最後に訴えられるか、脅かされてしっかりその分コンペンセイトされてお
しまい、って奴だ。
それでもあれだけ売れたんだから、日本人社会に支持されていたわけでし
ょ?と良く本屋さんに云われたことがあるけれど、売れりゃぁいいっても
ンじゃないんだね。
じゃ、それほど数のでなかった著作は全部日本人に支持されていないって
ことなのかっての。
なんだかんだいっても、世の中にはお金はあるところにはあるんだよね。


ソーシャルワークの作業場」(須藤八千代)を読むと世の中はほんの少し
の鍵の掛け違いから始まるのだと思う。
やりたいけれどできないことというものが世の中にはあるし、一度手ひど
い目に遭うと人間はそう簡単に次にまた同じ目にあってもいいや、とは思
えなくなる。するとどんどん殻を被っていく。一度その殻に籠もると人は
なかなか出てこない。
正々堂々と生活を送るときっと世の中って気持ちいいんだろうなぁ。
でも、なかなかそこに人は出て行かれない。