ほぼ足りてまだ欲 その先

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6000万円の賠償判決

 「公園で小4がキャッチボールしていた軟球が当時10歳の男の子の胸にあたってその子が4時間後に死んだことで慰謝料6255万円の損害賠償判決」(読売新聞 2月18日03時18分)

 これを読んでびっくりしてしまったのだ。今でも想い出す、あの瞬間。車も通ることのできないような路地で当時小6の私は3年歳上の近所のお兄さんとキャッチボールをしていた。軟球である。南海の杉浦忠に憧れていたのか、私はアンダースローでその人に投げた。ところがすっぽ抜けて右バッターの背中に当たる辺にいった。そこへ近所の小学校高学年の女子が通りかかった。あたった・・・・。どこにあたったんだろう・・・。記憶にない。ごめん、ごめんと謝った記憶はある。しかし、たまが離れた瞬間の「あっ!」と思った記憶を今でも想い出す。この6000万円の被害者は胸にあたって、「心臓に衝撃が加わり心停止する「心臓震盪」を起こした」のだそうだ。ゾッとする。それにしても脳震盪は聴いたことがあるが、心臓震盪があるとは知らなかった。
 野球の事故といえばもう一つ想い出す。小5のころ、その小学校ではソフトボールが全校をあげて大流行だった。クラスごとにチームがあり、学校の代表チームがあり、近隣の小学校の代表チーム同志の試合もあった。だから、休み時間も放課後も僕たちは学校で良くソフトボールをやっていた。ある日の放課後、わたしたちのチームが攻撃中でホームの後ろに固まって戦況を見ていた。そこへ他の試合からボールがころころと転がってきた。隣にいた奴がそれを拾うなり持っていたバットでそれを打ち返した。そのバットはボールを打ったそのままの勢いで私の腹を直撃した。良く内臓が破裂しなかったものだと今でも思う。その瞬間私は意識ははっきりしているのに、全く呼吸ができないのに慌てた。いくら意識しても呼吸ができない。思わずもうだめかと思った。その瞬間、ポッと空気が入った。どっと涙が溢れ、腹が痛くなり、その場に転げていた。その後どうしたのかは記憶にない。未だに生きている。