ほぼ足りてまだ欲 その先

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義家弘介

 北星学園余市高校出身で同校の教員。今年度で退職することを自身のブログ で宣言。私はこの高校をよく知っているが、義家先生のことは全く知らない。義家先生が在学中にお世話になったと仰っている恩師、安達先生は教員を退職後、余市NPO法人でいまでも動きにくくなっている青年たちを支える活動をしておられる。この学校は非常にユニークな学校で、ほぼ教員の全員が生徒のために24時間を捧げている。だから、なかなかエネルギーが持続しないのも事実である。最初から最後までこの学校で教員を続けていくのはなかなか辛いものがある。あれだけのエネルギーを費やしてくださる方には本当に頭が下がる。
 義家先生がどこまでその達成感を覚えて退職されるのかが私には分からないが、この先を大いに期待していきたい。義家先生が活躍し、多くの人から注目されることによって、そうした学校が存在し、そこで救われる多くの青年たちがいることを知る人が増えてくることは、大きな意味を持っている。そうでなかったら、彼らはいつまでも追われ、追われてきた感覚を捨てきれないで人生を送る。
 ここを無視していく社会はたいへんに大事なものを捨てていくことになる。知識の習得さえできればどんなことをしても良いわけではないし、知識の習得の面ではうまくいかなくても、やり直す人生に対してはどこにでもその機会を提供できる社会でありたい。そうしたいわば少数意見として、少数例としてほぼ無視されてしまうことを当然としてしまう社会は間違っている。義家先生がそうした問題意識を常に心にとめて頑張ってくれることを大いに期待している。