北朝鮮が70周年のパレードや、マスゲームをやったと報じられている。今の若い人たちは「マスゲーム」という言葉になじみがないかも知れない。一言でいってしまえば、たくさんの人が集まって、演出された行動をして、見せるパフォーマンス、とでもいうんだろうか。一斉に色の板を出してスタンドで描く絵文字なんて見ていると思わず「おーっ！」と声を上げるんだけれど、演じている多くの人たちは全く見ることができない。かつては北朝鮮のような全体主義国で良く演じられてきた。
日本人も比較的こういうことは好きで、戦争直後の教育機関では全然抵抗なく採用されていたような気がする。小学校ではそうでもなかったような気がするが、中学、高校では行進、組み体操なんてのは良くやらされた記憶がある。それでいて、結構晴れがましく思っていたのが、皇国少年を引きずっている教育だったのかも知れない。まだ戦争が終わってから10数年だったからなぁ。
当時某宗教団体らしからぬ名前を持つ宗教団体が隆盛を誇っていて、拡大の一途を辿っていた。横浜の三ツ沢競技場を使って大規模なマスゲームをやるイベントをやっていたのを想い出す。その練習もあり、当日も横浜駅はそういう人たちでごった返していた。彼らはいつからそういうことをやらなくなったのだろうか。今は与党の一角を担っているといって、自民党のいうがままになっているあの人達のことだ。
