ほぼ足りてまだ欲 その先

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トナミ運輸V.S.串岡弘昭

富山地裁の永野圧彦裁判長は原告側の主張を一部認め、トナミ運輸に約千三百五十六万円の支払いを命じた。謝罪、その他については請求を棄却「中日新聞」

 内部告発のパイオニアといわれていたそうである。何しろ串岡弘昭トナミ運輸等大手運輸企業のヤミカルテルを告発したのが1974年、彼が入社後5年目のことである。会社は翌年彼を教育研修所へ異動とし、一部屋に、いわば隔離・監禁。一審判決は勝ったものの、これで会社がある意味敗訴をそのまま認めるということは考えにくいだろう。この上恥の上塗りをすることになるだろう。役所と一緒で現経営陣はあくまでもその非を認めないという愚を犯してイメージ・ダウンをより一層進めるのだろう。尤もイメージがダウンしたとしても何も困らないのだろう。
 普通、こういう扱いになったところで、どうせ会社は「裏切り者」扱いをするのだから、こんなところにいたって残りの人生を棒に振ってしまうことになる、と泣き寝入りしてそこから去るのが普通で、これまでそうして会社を辞めた人間は数えられないほどの数に上るだろう。それだけでも串岡弘昭の精神力は立派だ。それにもまして、家族がしっかりと彼を支えてきたことが驚くほど素晴らしい。
 多分これからのリアクションの中に、「これでは社員があることないこといいふらすことが増加することを心配する」なんてしたり顔でいう奴がきっとでるだろう。正しい企業はそんなこと思わないよ。脛に傷があるからそう思うんだよ。尤も脛に傷のない企業があるのかどうか。
 ちなみに串岡弘昭は富山出身、トナミ運輸もその成り立ちは富山である。