ほぼ足りてまだ欲 その先

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大事故に

 苦しんでいるところに電車事故の一報。伊丹の駅でどれほどの距離を行き過ぎたのかが、乗客の表現によってまちまち。考えてみると昔ほど電車が停車位置からずれることは少ない。しかも1分半ほど遅れたという。駅で停車位置を訂正するのに、そんなにかかるのだろうか。23歳、経験11ヶ月の運転手である。彼が亡くなったのか、無事なのかはどこからも発表がない。かなりな速度が出ていたことはどうやら確かなようだが、原因が特定できない。構造的な問題なのか、速度だけの問題なのかを判定するには時間がかかるのではないか。

  • 当初の状況

これは誰がつくったのか知らないが、東京新聞にアップされていた事故現場状況
ところがこれが大間違い。脱線せずに残っていたのは3両にすぎず、1両目か2両目かわからないがどちらかがマンションに横倒しになっていて、その上にもう1両がぺっちゃんこになって乗っている。横にあるのは3両目で線路から少しはずれているのは4両目ということであった。

 結果的には信楽の死者数を上回る大事故となってしまった。まだまだ複雑に入り組んでしまった車両から助け出される乗客があり得るのであろうか。結果的にJR西日本の広報体制はよくやっているという印象を持った。まず最初に事件発生後2時間後に直ちに会見が打たれて社長が出席し、現時点で明確なところをつまびらかにしたこと。その後の会見ではきちんと説明をすることのできる担当がなんらごまかすことなく説明をしてきていること。例えば急ブレーキが使われるとその5秒前からの記録が残るという点など。
 いまいちわからないのが、伊丹駅でのオーバーランがどれくらいの距離であったのかという点と、なぜ運転士が指令からの呼びかけに答えなかったのかという点である。運転士、あるいは車掌が指令からの呼びかけに答えないと云うことが異常なことなのか、それとも(あってはならないと思うけれど)日常茶飯事だったのか、によってはこの事実が持つ意味は異なる。
 それに引き替え、現場の救出部隊が何故二重三重と目隠しのシートや毛布を張り巡らせるのかが不可解だった。被害者の悲惨な様子が公開されることを防ぐという意識でそうするのであれば、今現在捜索隊は何をしていて、どこにどんな可能性があって、ここに注力していると云うことを説明する役割をきちんと建てる必要があるということである。のちのちの事故調査委員会に影響を与えるとは思えない。いたずらに目をふさぐやり方はうまいとはいえない。