ほぼ足りてまだ欲 その先

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JR西日本

 ここのところ数日、あまりテレビのニュースを見ていなかったものだから例の福知山線の脱線転覆事故に関するJR西日本社内の「福知山線列車事故対策審議室」が、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(現・運輸安全委員会)のメンバーから調査報告書に関する情報を組織的に聞き出していたという事件をあんまり真剣に聞いていなかった。そもそもこの事件発生の直後からJR西日本は被害者遺族からだけでなく、様々な関係からの不信を買い続けてきた。もうまるで、積極的に不信を買い集めていたかのようだ。
 それが挙げ句にここまでばれてしまった。なにしろ世の中は情報時代だ!といわれていて・・・なんて話を取り出す場違いというのは様々なところにこれまたいるけれど、なんでも良いから事故調の持っている情報を迅速に且つ正確に収集して対策を審議することができれば有利に戦えるという気持ちなのだ、ときっと社内では語られているに相違ない。
 しかし、この会社は最初っから反省というのはどういうところで見られるのか全然わかっていないし、事ここに至っても、ばれちゃったら謝れば済む、ばれなきゃ御の字だという意識そのまんまと見える。

 さらに、「私自身も事故調の担当者とは日常的に会っており、その延長のつもりで指示した。委員に守秘義務があるという意識もほとんどなかった」「(報告書の内容は)会社の対応にかかわることで、少しでも早く情報がつかめれば、社内で議論が深められると考えていた」とも述べた。
 一方で、「ご遺族や被害者にはきちんとおわびと説明をし、今後の対応の職務を果たすことで責任を果たしたい」と話し、副社長や審議室長の職を辞する考えはないとした。 (asahi.com 2009年9月28日5時32分)

 罪意識もないし、説明してわかってもらえるものだと思っているし(もし、本気で説明する気があったとしても、わかってもらえるわけがない)、責任というものがどうやったら果たせるかわかっていない。なにしろ責任取って辞めたはずの幹部が子会社に行って社長になっちゃうような企業だからそんなことがわかるわけがない。
 彼等もまだ腐りきった自民党政治が続いていると思っているのに違いない。もう世の中は変わりつつあるんだぞと両の肩に手を置いて目を覚まさせてやらなきゃならないのではないだろうか。