ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

つくばエキスプレス

 先週の金曜日に約束していたのにドタキャンした用事を片づけに出かける。打ち合わせは小一時間で終わる。日本橋に出たので、東京駅丸の内北口OAZOに久しぶりに行く。こんな日なのに相変わらず4階のキャッシャーは列。『「戦後60周年」はギャラリースペースでやっています』と書いたカードが【日本近代史コーナー】に貼ってあったので、「現代思想」のバックナンバーを買った時に聴いたら、なんということはないその「ギャラリースペース」というのは広めにとってある通路全部のことをいうのだそうだ。で、その一群を発見。しかし、目新しいものがないというかあんまり食指がのびない。ジョン・ダワーの「敗北を抱きしめて」が文庫になるのを待っているのだけれど、そんなことってあり得ないのだろうか。道場 親信の「占領と平和?〈戦後〉という経験」をまだ逡巡している。いくら待っても?4,410.-から安くはならないのに。今度の高田馬場の古本祭りに行くと出ているだろうか。そうそう、朝日文庫の「戦争」も1と3はあるのだけれど2がなくて読み出す気になれないで居る。あれも高田馬場で入手できるだろうか。
 オアゾを東京駅丸の内北口側に出ると(いってみれば昔の国鉄本社の角だけれど)、右手に東京海上の赤煉瓦ビルが見えている。新丸ビルが全くなくなっちゃったからである。ここからあのビルが見えるのは、この工事期間しかない。
 帰りに東京駅から秋葉原に出て、つくばエキスプレスに乗ってみることを思いつく。なかなか良い発想であった。JRで秋葉原で降りる。「電気街口」への階段が綺麗になっていると同時に一気にそのままグラウンド・レベルまで到達する。中央通り方面ではなくて、日比谷通り方面に広い改札ができている。これを神田川の方にでるとメインの入口になる。旧やっちゃばの方に出るともう一つの裏口とでもいうような階段を下ることができる。但しこっちは上りのエスカレーターしかない。噂通り運賃は安くない。改札口は自動じゃないところはわざわざ扉を開けてはいるようになっている。どういう意味?わけのわからないお年寄りなんかにとっては敷居が高く感じられるのではないだろうか。やさしくないね、全然。
 さすがに車輌は新しくて綺麗で気持ちがよい。シードも堅いタイプで、私は疲れにくくて好き。柔らかいものはブレーキングや加速の度に体が傾いて疲れる。ただ、停車時に人ががんがんと歩くと、そのままサスペンションが揺れるのは心地よくない。駅名の表示なんかで画期的ななにかがあるのかと楽しみに見回したけれど、別に・・・。電車の中に時刻表示をしてくれるモニターはあり得ないのだろうか。どうせなら山手線のように変な英語を教えてくれなくて良いから、時計表示をしてくれると良いのに。
 これだけ深い地下を走って居るんだから、携帯電話の電波なんか入らないようにしておいて欲しかったなぁ。「そこのサラリーマン!その電話をきれっ!」
 朝日新聞社発行の「論座」のスタイルが変わった。折り綴じの目次はやめて正解。あれは見にくくていかん。なんで今でも各誌あのスタイルを取っているのか。巻頭のグラビアが森山大道田原総一郎はそろそろもう無理かも。小倉智昭は傲慢さが鼻につくし、太田光も同じような意味で傲慢さが目立つだけでなくて底の浅さが見えて興味がない。今月号は残念ながらあまり面白そうなものが見えない。それよりも法政大学出版局の広告が出ていて、横山源之助全集というものを出していることを知ってびっくり。全9巻、別巻2巻。そうそう岩波文庫版「日本之下層社会」をちゃんと読んでみよう。
 月刊「東京人」はお雇い外国人特集。おもしろ話が満載。この雑誌は結構はまる。ところで、今日のNHKもそうなんだけれど成瀬巳喜男監督のことをこの雑誌もなん頁も割いて居るんだけれども、一体どうしたことなりや?淡々とした、貧しくとも、辛くとも明るい一家、というものが今やこうした映画の中にしか見られないから?あ、下手なことを書いてしまうのはよそう。きっとなにかどこかで仕掛けている人がいるんだろうから。小津の波のおかげかね?