ほぼ足りてまだ欲 その先

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香港ディズニーランド

 木走さん香港ディズニーランドのことを書いておられる。うちでもこれができた時に話題になった。どうなるだろうと。連れ合いの実家は結構昔から中国と取引があった。私も何回か中国に行ったことがある。もっとも広い国だから、それぞれほんの一部しか知らない。シドニーでは周囲にチャイニーズの人はごちゃまんといた。観光地でも台湾からの人も大陸からの人も見た。息子は香港ディズニーランドではまず従業員が愛想良く対応したりするだろうかという。そして並ぶことができるだろうかとも。私はいった。こういう施設ができて初めて、「あ、こんな具合にするんだな」とわかってだんだんそういう習慣が文化の一部として定着するんだ。だから時間はかかるさぁ」といった。しかし、施設側の「これがルールですぜ」に従うかどうかという点が一番の分かれ目だと思った。「この品物はありますか?」と聞いた客に座ったまま「めいよう!」と言葉を投げつけてきた文化からはそう簡単には変われない。テレビジョンの番組で「コンビニ競争激化」なんて番組を見るたびに驚愕してきた。
 日本人はこういう点では非常に便利(?)だと思う。地下鉄や電車の乗り方を見ていると東京人はもっとも便利だと思う。大阪人はそこに行くとそうでもなさそうだ。多くの兵が残っていたにもかかわらずレジスタンスも起こらず敗戦を受け容れて、次にはその占領者を崇め奉ることに平然と移行できたアジア太平洋戦争後の日本を見ると、非常に便利。自分の意見を主張することが当たり前の文化と、じっと与えられた状況に堪え忍ぶことが「美」であった文化とは大きく異なる。
 そういえば、先の選挙以来、めったやたらと「民度」という言葉が使われるようになった。実は私は「民度」恐怖症である。かつて「あなたの使った民度という言葉は差別用語だ」と指摘されたことがあったからである。確かに大江健三郎氏が「差別用語だ、その証拠に柳田国男は一度としてこの言葉を使ったことがない」という説明をした文章を読んだことがある。どこにあったか、探してみなくちゃ。
 「酔流亭日乗」さんや「一日一煙」さんをはじめ結構ブログで取り上げられていたことがGoogleでわかった。アジア杯の中国サポーターの問題に関して、昔の遺産で喰っている東京都知事が「民度が低い」といったことをきっかけに2004.06.14の朝日新聞に掲載された大江健三郎氏の意見だった様なり。といいつつ自分でも書いたことがあるぞとGoogleに教わるなり。