ほぼ足りてまだ欲 その先

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勲章

 まっこと申し訳ないけれど、私は安藤忠雄蜷川幸雄三宅一生文化勲章受章者は好きではない。良いこというんだね、安藤忠雄なんかは。とても苦労して今の名声を築いたという話は聴いている。彼は石原慎太郎のシンパである。
 蜷川幸雄はかつて自分も俳優だった。ヘタックソな俳優だった。東映の岡田と良い勝負だった。グッド・プレイヤー必ずしも良い指導者たり得ないということわざそのもので、あ、この場合は逆だけれど、野球界でもこういう例はたくさんある。三宅一生のことはよく知らないけれど、とにかく彼の作品は好きじゃない。目立てばよい作風の様な気がする。
 この人たちに共通するのはとんでもないほどの自信家だってところだろうな。そういう感性を持っていなくてはこれだけの大事業は成し遂げられないのだ、という解説は良くわかるし、それは事実でもあるだろう。そしてこういう人たちは実に努力をしているのだそうだ。尤も私はよく知らない。そりゃそうだろう、なんでもマメでいちいち、ぐったりしながらもだめ出しをして少しでも完璧を期すタイプの人でなければ成し遂げられないに違いない。それは知っているつもりだ。つもりだけれど、鼻持ちならないのだ。
 そんなことを云っているから彼等は文化勲章を貰い、私はここにぶらぶらしているのだ。ぶらぶらは、堪らん。
 ところで勲章なんだが、財界人でも勲章を貰う。業界団体から推薦する。だから、業界団体で高いポジションに就かないとなかなか難しい。で、往々にしてそういうポジションには業界一位の会社から就く場合が多い。例えば新日鐵の社長・会長で経団連の会長を務めた斎藤英四郎は1990年に勲一等旭日大綬章を授賞している。彼が死んだ時に息子は驚くほどの相続を受け、驚くほどの脱税をした。その前の稲山嘉寛だって1982年に同じく勲一等旭日大綬章だ。このおじさんはずっと社宅に住んでいたという強者だ。
 文化勲章辞退者:

 大江はノーベル文学賞を受けているのに、これは辞退はおかしいだろうと筑紫哲也にコメントされている。杉村は戦争でなくなった人たちを差し置いて、それはないと辞退。