ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

疲れた

 GPに様子を報告に行って、半蔵門線を使って神保町に出る。今日は天気予報によれば「気持ちの良い秋晴れ」で「明日は崩れるでしょう」なのだからか、古本まつりはむちゃくちゃに人だかりである。なにしろ棚の前にくっつくのが一苦労。何しろ週末とはいえ平日なんだからもっと空いているのかと思ったら、60代以上が中心。この前の新聞記事ではないが、40代は時間がなくて読まなくてもベテランは前向きなんだろうなぁと思わせる。ただ、惜しむらくは周りにいる人間もあんたと同じ客なんだということを理解してもらいたいなぁ。自分一人がお客であと周りにいるのは蹴散らかしても良い輩だと思っている爺さんばっかりだ。後ろからは押してくる、横から押し入ってくる。また占領期関連を数点入手。芦田日記全7巻8千円はたまたま財布に現金がなくて見送る。金を卸してからそこに戻れなかった(どこで見たのか判明せず)。

  • 「1億人の昭和史(5) & (6)」毎日新聞社 1975年、
  • 「外交五十年」幣原喜重郎 中公文庫 1986年、
  • 吉田茂今日出海 中公文庫 1983年、
  • 「世界と日本」吉田茂 中公文庫 1991年、
  • 「日本占領革命 GHQからの証言(上)」セオドア・コーエン TBSブリタニカ1983年(下巻見つからず)、
  • 「戦後にっぽん覚え書き 朝日新聞今日の問題 (2) 1952-54」朝日新聞社 1983年(この前の巻が欲しい)、
  • 「国際化の中の移民政策の課題」駒井洋監修 明石書房 2002年、
  • 「連合軍捕虜の墓碑銘」笹本妙子 草の根出版会 2004年、
  • 「全人ケアの実践 ダイバージョナルセラピーのすすめ」日本ダイバージョナルセラピー協会編 2004年、
  • 「あべこべの国 21世紀の国 オーストラリア」安倍基雄 財務出版 1976年(著者は元シドニー駐在領事、序文はなんと元戦犯岸信介)、
  • 「季刊国際政治 日豪関係の史的展開」日本国際政治学会編 1981年、
  • 「他人の国自分の国 日系アメリカ人オザキ家三代の記録」大谷勲(文・写真)角川書店 1980年(装丁といい、本の作られ方といい、非常にユニークな本である。じっくり見ていくのが楽しみ)。

こうしてみるとまだまだ知らない本ばかりで、しかもこんなに中身の濃いものがあることに驚く。
 岩波の横の出店で分厚い植物図鑑を降ろしてもらったおばさん「あらぁ、随分黴くさいわねぇ、これ」、店員さんは即座に「古本ですからねぇ、だから安いわけだし」と応酬。まさかこのおばさん「古本」が何を意味するのか知らなかったりするんじゃないだろうねぇ・・。

 地下鉄の乗換駅で目の前を歩く青年が「イサムノグチ展」の本を持っていた。彼の石彫刻はどれを見てもあんまり好きにはなれない。しかし、彼の人生をドウス昌代の本で読むと彼の感性の作られ方、民族の狭間が生み出す苦悩をバックに考えてしまう。