ほぼ足りてまだ欲 その先

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えらくなりたい人は

 今朝の小沢一郎の話を聞いていて面白いなぁと思ったのは全くのどろどろの競争社会にしてしまったら企業そのものの短期的な視野では良いと思うかも知れないけれど、長い目で見ると文化を崩している。社長になりたいとか偉くなりたいという人はガリガリ頑張ればいいだろうが、普通の人はそれで充分やっていけるようなシステムとしての年功序列制は意味があったんじゃないかというのである。私も年功序列をぶち壊すことによって良くなったこともあるが、多くの労働者の基盤を壊してしまったと云ってきた。
 ひょんなことから自分がかつて働いていた会社のHPを見る羽目になった。で、役員のメンバーを見てみたら、偉くなりたいとガリガリ頑張った人は一人もそこには残っていなくて、あの人もこの人も大変に旨く立ち回った人たちばかりだったことに本当に唖然とした。あまりにも見え見えな結果にびっくりもしたけれど、本当に心の底からがっかりした。あんなに誇りに思ってきた時期だってあったのに、やっぱり世の中でよく言われるように、典型的に立ち回りの旨かった人ばかりになっていることに呆れかえった。寂しいものがあることは否めない。じゃ、あの頑張っていた人たちは一体どうしたんだろうか。ひとごとながら気になる。