「靖国は総裁選の争点にはならないでしょう。個人の心の問題だから」という発言を聞くととても不思議な気になる。自民党総裁というのはいうまでもなく、いち政治政党の親分にしか過ぎないけれど、日本の現状から云えばそのまま日本の公僕チーフになるのが眼に見えている。その現状を誰も彼も分かって彼に質問をしているにもかかわらず、彼が「そんなものは争点にならない」という発言をするということはこの国を代表するという立場に立つ人がどの程度の人間社会におけるバランスの上に立つべきか、という観点を全く放棄しているといってもおかしくない。この公人の立場を嫌うのであれば、その人はこうした立場に立つべきではないということだと私は思う。そういう認識に立つことのできない公党、候補者に選挙で票を入れるのであればそれを甘受するしかないのかも知れないが。
