ほぼ足りてまだ欲 その先

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東海道新幹線

 滋賀県知事が新しくなった。栗東に造るとして動き出していた新幹線の新駅工事に反対して当選した県知事である。こんなに金掛けるならやめよう!という意見に選挙民が賛同したわけだ。総建設費の約250億円のうち地元負担金は約240億円で、このうち117億円を県が負担するんだという。つまり、JRの負担は10億円と云うことか。JR東海や地元の栗東市はまずい立場になった。大スポンサーが降りてしまう。
 どこかから金を引っ張ってきて完成させるという発想もあるが、日本ではできるだろうか。外国であったら民間で受ける企業はあるかも知れないが、利用者予想を立てても回収するまでに一体何年かかるか、とても間尺に合わないだろう。公費をさんざんつぎ込んだ挙げ句に儲かった!儲かった!と有頂天の銀行にそれこそ昔の様なシンジケートを組ませたらどうだろうか。「国民の皆様、これ、この通り感謝しております!キャンペーン」の一環として。
 これまで工事はどこまで進んでいるんだろうか。契約上、当事者のどちらかが契約を破棄する場合の条件はどの様に決めてあるのだろうか。これが紛糾した時にはどこに持ち込むことにしてあるのだろうか。どうやらJRへの窓口は栗東市になっている様で、非公式訪問した新県知事にJR東海の社長は「お門違いだ」と反応したらしい。それは正しい。契約上の窓口を飛び越えるのは間違っている。そして県は契約に従って破棄すればよろしい。選挙民が「要らない」と云っているのである。JRも契約に従って行動すればよくて、あたかも東海道の代官の様な偉そうな態度を取る必要はない。まさか、契約破棄の時の条項を設定していない、なんてことはあるまいな。