ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

nsw20722006-11-02

どんどん雲が集まって来るという感じである。天気予報はひょっとすると降るかもよ、といっている。今日は夜に武道館で「ワイルドワンズ40周年コンサート」がある。
 武道館に行ったのは何年ぶりだろう。多分30年くらい経っていそうだ。九段下で地下鉄を降りると駅の女性トイレが長蛇の列。それもおばさんばかり。やな予感。飲み物の自販機にすら列。武道館に向かう坂道はとにかくおばさんばっかりだ。おばさん4人におじさん一人くらいか。武道館にはいるとあっちのトイレもこっちのトイレもおばさんの長蛇の列。おばさんはトイレに行くなぁ。終いには男性用のトイレが女性用と書かれているこの日限りサービスもありだ。
 端っこの席なのかと思っていたら、いや、そうじゃなくて、その先にも一ブロックあるじゃないか。どうなっているのかと思った。近所に知り合いを何人も見つける。オ〜イと手を振る。始まった時にはもう満席だ!凄い数のおじさんとおばさんだ。四人は元気だ!加瀬邦彦65歳、鳥塚しげき来年3月に還暦、島英二59歳、植田芳暁58歳。結構緊張していた様子で、なんだか四人が呑まれているんじゃないか、という雰囲気。途中でわぁ〜と一番声が上がったのは「シー、シー、シー」でジュリーが出てきた時だった。なんと私たちよりも端っこのブロックが全員立ち上がる、揺れる。なんとそこがジュリーのファンクラブの席だったのだ。何しろジュリーはタイガースを辞めてから公の席であまりあの頃の歌を唄っていない。頑張っていた。
 今日はこないのかと思ったら、なんとやっぱり加山雄三が出てきちゃう。その後に100人が舞台にギターを持って上がってきて、全員で想い出の渚を唄う。双眼鏡で見ると、あいつもいる、こいつもいる、あれ!なんだあいつまで載っているじゃないの、という始末。おもちゃの博物館の北原照久までいるのだ。そういえば、私の前の列はそのご一行様だと気がつく。ずっとステージと一緒になって大きな声で歌っていた私を迷惑そうに見ていた女性もその一人。すんませんねえ。最後の挨拶で、加瀬邦彦、感極まって言葉に詰まる。
 神保町まで出て友達夫婦と一緒に飯を食いながらワァワァ喋る。そのかみさんはジュリーのファンだという。家に着いたら日付は変わっていた。
 家に帰って貰ったビニール袋を開けてみると、中身は全部ちらしの類でそのまま右から左だったのだけれど、ひとつだけ「あれっ?」と捨てる手が止まったものがあった。「自民民主」と書いてある。確かにかつて良く武部のおっさんが会見する時に後ろに書かれていた「なんでもハッピーっ!?」風のうぐいす色(この色をつかえば“人にやさしい”共通認識なんだろうか?)と水色の人のイラストが描かれているのでどうやら本当にその「自民民主」の母体となる政治団体の機関紙のようだ(いって帰ってこい表現?)。タブロイド判を開いてみると三面にはどぉ〜んと「おぼっちゃま」が大きく掲げられていて、ワンズの特集号のようである。よく見ると11月2日 号外としてあって、見開きを開けると中川秀直加瀬邦彦の対談である。団塊は仕事を辞めてもまだまだ大票田なんだから票集めとしてはおいしいものがある。そうか、こう繋がるというのは、考えられることではあるが、こうされちゃうとなんだか支持者にさせられちゃったような気分がして、甚だ気分良くないものがある。すぐ捨てた。