「
社会学を学ぶ」
内田隆三 ちくま新書 2005:進まない。ようやく半分まで来た。あとがきにも書かれているように先人の軌跡を追うのであるが、240頁くらいのスペースではそんなこと全部を説明できるわけもないのだから、かなり消化不良。こうしてこの分野の入口をあっちに行ったりこっちに行ったりしていてもしょうがないかも知れないからどこかの学部の聴講をした方が早いのかも知れない。
「
社会学入門」
見田宗介 岩波新書 2006:これまたあとがきにもあるように
社会学を専門とするのでない学生のための「教養としての
社会学」として行ってきた講義を元にしてまとめたものだそうで、「開かれた空間に向かう越境する知への入門」とされているようだ。大変読みやすくてちょっとした所を読み飛ばしてしまわないとも限らない。
「戦後史」
中村政則 岩波新書 2005:著者はアンドルー・ゴードン「歴史としての戦後日本」の翻訳者で一橋大経済出身の
近現代史研究者である。じっくり読んでみたいと思っている。
「
下流喰い」須田慎一郎
ちくま新書 2006:もう分かっているから良いと決めていたのに、やっぱりもうちょっと詳しく知っておこうと、つい入手してしまった。
「
自閉症」
村瀬学 ちくま新書 2006:カバーに書かれていた(あとがきの書き出しであるのだけれど)、「
自閉症について書かれた本はたくさんあるので、またひとつ似たようなものを付け加えるのかと思われた方がいるかもしれないが、そうではない。この論考は元々は「
自閉症論のおわり」と題されていて、
自閉症を論じるのではなく
自閉症論批判を論じるというものだった」にひかれて手にした。
「
昭和天皇語録」
黒田勝弘・畑好秀編
講談社学術文庫 2004:原本は1974年の刊行である。従ってまえがきに書かれている「今まで」というのは既に30年も前の「今」である。これを忘れないように。
「国家とメディア 事件の真相に迫る」
魚住昭 ちくま文庫 2006:既出の連載投稿をまとめたものといえばよいのだろうか。それにしても魚住である。元外務省官僚の
佐藤優がいうには今の若者はフランスの昔の分割地農民と似ているという。横の繋がりは分断されて伝説や幻想が危険な独裁者を築くというのである。そういえばフリーターを束ねて利益者集団を作るなんて人は出てこないし、ましてや組合の総元締めたる連合なんかはほとんどそのもやいを解きっぱなしであり、労働者の連絡手段を提供していない。