ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

暑いなかを歩く

 久しぶりに銀座の山野にブルーグラスのCDを探しに行った。前回の改装でこうなったのだろうけれど、ジャンル別の場所が全く変わっていてはじめてきた人になっていた。2階にあったジャズとクラッシックのフロアーは別々に2階と3階になり、3階の半分には楽譜が降りてきた。ワールド・ミュージックは地下にあった。勿論この界隈にはカントリー分野の音源が豊富におかれている店は見あたらない。昔はそこそこあった西銀座高速道路の下のHMVももう絶滅。捜したBobby Osborneの「Bluegrass Melogies」は勿論(トホホ)おいてなかった。Amazonで買うしかないだろう。ためつすがめつ見ていたら「50 Years of Bluegrass Hits vol.4」(2001)というものを発見。どうやら4枚組96曲入ったボックスにもなっているようである。ジャズ・ヴォーカルの棚はやっぱり女性ヴォーカルがいろいろ出ていて面白そうだ。ヨーロッパにいる友人がCarol Sloaneを聞いたといっていたのも気になる。

 女性ヴォーカルといえばエラ・フィッツジェラルドのトリビュート盤が出ている。「ウィ ラブ エラ」(原題"We All Love Ella")というタイトルでナタリー・コール、シャカ・カーン、ダイアナ・クロール、リンダ・ロンシュタット、グラディス・ナイト、エッタ・ジェイムス、スティービィー・ワンダーなんてところが唄っている。ところが日本盤には例によってボーナスがついていて、リミックスしたエラの唄が入っている。Amazon Japanで見るとUSからの輸入盤は2507円、なんとUKからの輸入盤は3693円。誰がUK盤をここで買うというのかね?これは日本版を買う手だな。
 Ella Jane Fitzgeraldは1996年に79歳で死没している。どうもエラの死んだ時の印象がとても弱いのだけれど、それは多分私が日本にいなかったからだろうと思う。ジャズについて多くを語る仲間から離れていたことが原因だろう。彼女が残した音源は本当に数知れない。その証拠に山野楽器の3階のジャズ・ヴォーカルの棚で彼女のCDを見ると良い。
 伊東屋の前を通りかかったので条件反射的に入る。一階で水性の色鉛筆(ステッドラーだったかな?)のデモ販売をしていて若い女性がはがきの大きさの紙にいろいろ画いて見せていた。私の棚にも随分昔に買った(ステッドラーではないけれど)水性色鉛筆(水を含んだ筆で伸ばすと水彩絵の具のようになる)を持っていたのだけれど、画こうとするとその度に水を含ませた筆を洗わなくてはならないから面倒だなぁといっかな蓋を開けずにいた。ここでちらっと見ていると、色を拡げた筆を雑巾でこすると色が落ち、そのまま違う色の色鉛筆をその筆で伸ばしている。え!?どうなっているんだろう、とお尋ねした。すると、その筆は軸がスポイトのようになっていて、雑巾に2-3回こすると色が落ち軸から水が降りるという仕掛け。思わず目から鱗が落ちる。その旨を申し上げるとデモの方も喜んで下さる。どうも単純な爺である。思わずそのスポイト式筆の大と中を戴く。