ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

民営化

 昨日のことなんだけれども郵便局の人が書留を届けにやってきた。判子を持って扉を開けてそこにいた郵便屋さんを観て、思わず目を見張った。真新しい制服だったのだ。全部で120億円とか140億円とかかかったというあの制服である。そうかぁ、民営化しちゃったんだものなぁ。こっちもちょっと恥ずかしかったけれど、向こうも相当恥ずかしそうだった。
 本当にこれで良かったのだろうか。都会に住んでいるとほぼ変わらない。過剰なまでに様々なサービスがあるわけで、これでもか、これでもかと手を換え品を換え、みんなでどうにかして耳目を集めようとしているんだから。しかし、人影まばらな地方に行ったらそうはいかないはずだ。笑福亭鶴瓶だって、NHKの番組で地方に行くと通りを歩いていたって人を見付けられなくて困っているじゃないか。それくらいだからサービスする側を見付けるだけでも大変だ。交通機関だってようやくやってきたバスの運賃を聞いてびっくりする。郵便局なんてもう既に手数料がどんと上がった。あれ?そんなはずだったの?都会にいたら何も郵便局で何でも屋さんなんてやってくれなくても、まわりにどんどん何でも屋さんができている。
 民営化されてからの姿に不安を覚えたというか、そんな不安に煽られて元郵便局員の人が外資系民間保険会社に引き抜かれ、歩合契約したけれど、全く売れなくて、路頭に迷っている人の話をテレビでやっていた。煽る奴は相当に悪い。しかし、それに飛び乗ってしまうという判断も適切だったとはいえない。しかし、彼はなんで不安に思ったのだろう。小泉ー竹中は「いつまでもひとつの職種にこだわっていないで、時代と共に職業を選んで動いて行かなくてはダメだ」という台詞を吐いた。それでお前達は責任をとったのか?煽ればいいというものではないだろう。
 先生は終わったといって国会議員をさっさと辞め、港区の大学にもどっちまった。安倍晋三が放り出したと思ったら今度はテレビにやたらと出てきて年金について訳知り顔に語る。お前達が作った制度は「百年持つんだったよな?!」とテレビに向かって怒鳴るのが私のせいぜいの抵抗だと思うと悔しいものがある。小泉と竹中は本当にこの国をダメにした。勝った奴が負けた奴を踏みつけて遊んでいるという国を作った。欺した奴が欺された奴を踏みにじるという国を作った。そしてその延長線上に「美しい国」という名称を付けようとした奴がいた。なんだかんだいっても一度はひっくり返さないとダメだよ。強い奴が強いが故にやりたい放題やって、それが活発ということだといい、外は見ないようにしている国というのはアメリカだけで充分だろう。なんでこの国のシステムまであの国の真似をする必要があるというのだろうか。そんなことをして、先生!あんた何が嬉しいんだよ。