ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

「NNNドキュメント'07」

 ちょっと時機を逸した感があるけれど、12日(月)夜半過ぎに日本テレビで放送された「アパート ・ トロピカーナ 日本を棄てたニッポン人」を見始めたところでわが家のテレビは映らなくなった。故障とか事故なのではなくて、かねて予定の通知をいただいていたケーブルテレビのメンテナンスである。しょうがないから途中からは音声だけをくだんのラジオで聴いていた。
 日本人が経営するアパートで、しかも現在暮らしている人たちは全員が日本人。年金暮らしの人が多いように思えたけれど、「この年金では日本では暮らせないけれど、ここだったら暮らせるんです」という声。「4年になるが日本へは帰ったことがない、帰るつもりもない」だったり、「日本にはもう何も繋がるところがない」や「今の日本にいたとしてもいったい何をして良いのかわからない」という声が続く。午前中充分に時間を掛けて掃除をする人が「やることがない」といいつつ暮らしている。チェンマイでは外食が当たり前だから、このアパートには台所がないという。自炊をした方が高くつくというのである。それでも電気コンロを持ち込んで日本食を作る老夫婦。
 このアパートをブログに書いているがおられるのを発見。九大・院で地域福祉を研究しておられる50代の方ということだ。この方のエントリーに出てくる元消防署に勤めておられた方というのはこの番組の最初に取り上げられていた方だと思う。こちらの方の11月12日のエントリーを見るとやはりこの番組の後でアクセス数が驚くほど飛び跳ねたという。そしてこの番組の中に登場したこちらの方のブログも発見した。どうやら現地におられる方々、あるいはそれをよくご存知の方からは「どこに暮らそうと余計なお世話」という反応が主流を占めているような気がする。
 問題は加齢とともにやってくる身体の衰えに起因する医療費の増大とその後にやってくる介護の問題ではないだろうか。まだ、そんな事態に至っていないだけで。