ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

テレビを検証する 

「Pen Station」

 京橋の明治屋の中央通りを挟んだ向かい側に「Pen Station」と書いた入口がある。これまでもパイロット万年筆が関係したなにかがあるらしいとは思っていたんだけれど、その入口から中をうかがうと喫茶店である。一体そのパイロット万年筆のなにかってものはどこから入れるのだろうかと思っていた。ところが今朝のテレビ朝日ちい散歩」で地井武男がその二階に上がっていくと様々な万年筆が飾られているのが映った。なんだ、あんなことになっていたのか、と得たりや応と上がってみた。するとベテランの女性職員さんがおられてひとりのお客さんと話しておられる。展示物を見ながら耳を向けているとやはり「ちい散歩」をご覧になってこられた方だった。
 なぜか知らないが、「ちい散歩」ではこの施設をパイロットが運営していると表現しないで「ある大手文具メーカー」と表現していたのはなんでなんだろうか。なにか裏の事情でもあるのだろうか。「ちい散歩」のHPを見ると「万年筆の博物館!パイロット社が送る日本の万年筆の歴史!」と書いてあるくらいだから番組中にいっても良いような気がするんだけれど、ひょっとしたらスポンサーの関係でもあるんだろうか。
 展示の中で私が興味を持ったのはそもそも万年筆(英語でいえばfountain penだけれども)は1884年に米国のWatermanが特許をとったとしてあることだった。欧州オリジナルのものなんだとハナから思っていた。インキ・カートリッジも1935年にWatermanが特許をとってそこから20年間保持していたのだと書いてある。ん?私が中学に入学した時にある方からいただいた万年筆は1960年だったけれど、まだカートリッジではなかったなぁ。それからペリカンを経営していたのはギュンター・バーグナーなる人物でバーグナー家の紋章がペリカンだったので、ペリカンとして売り出していたのだそうである。「ペリカン」がまさか人の名前だとは思わなかったけれど、そんな理由があったのだ。

50年経って建て替え

 【写真左:POLAビル】【写真右:跡形もなくなった越後屋ビル。その右がTORAYAが一階に入っているビル】今度はNHKの昼のニュースである。よっぽど大したニュースがないのか、首都圏ニュースに移ってからだと思うけれど、銀座の表通りにある化粧品関連の会社のビルが当時洒落たビルとして知られていたのだけれど、築後50年で再開発されるにあたり、最後の現代アート展が開かれているというニュースであった。銀座一丁目の化粧品のビルって一体なんだろうと思いつかない。ポーラ化粧品のビルである。いってみるとブルドックの幔幕が張り巡らしてあったMEIDI-YAのビルが改装が終わってみると下はAlfred Dunhillになっているのだ。一階のショーウィンドウにはバイクが入っている。2階はどう見てもあれはBARだろう。そして三階は喫茶室になっているようだ。ひとつ置いた隣の越後屋さんのビルはすっかり跡形もなくなっていて、隣の帽子のTORAYAが一階に入っているビルがむき出しになっている。こうしてみるとなんだかお寒い感じである。なんだか、恥ずかしっ!とでも身を縮こませているように見える。

NHKクローズアップ現代

 「外国人研修生・実習生制度」について取り上げる。実際の話、この制度は日本国内の軽工業の担い手を誤魔化して調達する制度とかしているのだから、それを正式なものとして表玄関から受け入れるという姿勢をとらない限り解決はしない。その為の法整備を検討して行かなくては(もう既にそうだけれど)手遅れになる。経済産業省の担当者の「こうしたシステムはどんなシステムにしても完全に問題なく運営できている国なんてないんだから」という姿勢で終われるものではない。そんな程度の口先だけの対応で解決できると彼がもし本気で思っているのであれば、能力が足りないのだから、即刻止めてもらいたい。この点では中国残留孤児に対してその処遇について裁判ではなかなか勝てなかった原告側に国家が歩み寄り、首相をして「遅すぎて申し訳なかった」と言わしめた厚労省の担当部局の爪の垢を煎じて飲む必要がある。しかし、これもまた一番至近の国政選挙で国民の支持が離れているという危機感が連立与党を動かしたといっても良いのではないだろうか。ただし、この一件には経済界という利益追求集団(なかんずく経団連)がなんら関係ないからできたといっても良いかもしれない。こっちの一件では飽くまでも研修生の延長線上(つまり正式な労働者として縛られないことによって低賃金で動かすことのできる立場)で使い倒そうとする利害関係にあるという点が大きい。
 それにしても、なんで千葉の例の殺人事件を取り上げようとしなかったのだろうか。