ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

忘年会

 地元の友人が主宰する忘年会があり、数え切れないほどの歌い手が次から次からステージに上がり、最後にはステージ上が人だらけと化し、いったい誰が唄っていて、誰が踊っているのか分からない状況となった。自分の出番が終わるまでは水を飲み続けていたからこっちはそうでもなかったけれど、出番が終わるやバーボン・ソーダを立て続けに煽る。気がついたら知らない唄のバックにたっていた。人のことは云えない。帰り道にもう10年以上会っていなかった青年が仕事をしている静かなバーに立ち寄ってまたグラスを傾ける。しばらく酒を呑みたくない。このまま続けるときっと依存症になりそうだ。
 ステージから降りた時に友達の隣に太田博美そっくりな女性がいて、私に挨拶をする。えっ!私はこんな女性に知遇を得たことなんかないぞ・・やや、どちらでお会いしましたか・・・いやだぁ、うちの事務所で会ってるでしょ!・・・そうもう既にそこで何度もお会いしている方であった。私はもう人を認識することができなくなりつつあるようなのだ。本当にアルツを疑った方がよいのかもしれないぞ。まずいなぁ・・・・。
 会場での集合時間に遅れそうで急ぎ足で駅に向かう途中、かつてお世話になったお寺さんの入口でお通夜の案内が出ていて、それに書いてあるお名前が見たことのある名前である。子どもの集団活動に加わっていた時にお世話になった近所のおばさんの名前だ。慌てて家に電話をしてお悔やみに行くように知らせる。私は約束を反故にできなかった。お世話になった方だった。ただただ、ご冥福をお祈りする。