ほぼ足りてまだ欲 その先

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月賦

島村楽器のお題「楽器に関する思い出」
 初めて自分で買った楽器というのは10代の終わりに10ヶ月月賦で買ったドラムキットだった。なんでドラムだったのか。鍵盤楽器が弾けなかった。ギターはFが抑えられなかった。それで高校時代につくったバンドではスネアとハイハットだけだったけれど、ドラム担当になった。あの楽器はどうやって入手したのか憶えていない。すると同級生のおよそバンドなんて不良行為に手を出すとは思えない奴が入れてくれといってきたので、私はヴォーカルに専念することになった。黒○君という名前だったと憶えているがフルネームを思い出せない。彼は少年時代にビクター少年民謡団とでもいうようなところで民謡を歌っていたんだそうだ。ところが当時の高校生のエレキバンドはビートルズやGSに専念するバンドは少なくて、もっぱらヴェンチャーズだったので、出番が少なくて、無理矢理ビートルズやスパイダーズの歌をレパートリーにした。
 浪人している間に大学生になったメンバー達は浪人の私を外してワッツというバンドを組んで川崎や新宿のゴーゴーバーに出演していてとても羨ましかった。一年遅れて大学に入った私は当時緑屋や丸井がやっていた10ヶ月月賦でGracyというブランドの黒いボディーの格安ドラムキットを買った。確か5万円だったから毎月5千円以上の金を工面しなくてはならない。未成年だから保証人が必要なのだけれど、親に内緒で買ったから友だちの親に判子を押して貰ってそのうちにおいて貰った。だから、そのうちには良く行った。そのうちにサークルに入ったから、そのドラムキットはサークルの倉庫に保管場所が変わり、学校で練習をするようになった。当時の大学には今のようにそうした練習スタジオがあるわけでもないし、街中に練習スタジオがあるわけじゃないから教室でがんがん鳴らして練習をしていた。
 今や一曲叩いたら、多分翌日筋肉痛になるだろう。