ほぼ足りてまだ欲 その先

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最後の寄港

 防衛省の南極観測支援艦「しらせ」が豪州のシドニーに最後の寄港をしている(。毎年南極からの帰路、「しらせ」はシドニーに寄港する。ここで観測隊員は下船。家族の出迎えを受けて空路日本へ帰国する。「しらせ」は海上自衛隊員だけとなって東京晴海埠頭を目指す。1982年に竣工した「しらせ」はこれですべての任務を完了することになる。1983年から南極任務に就いていた。
 毎年必ず3月21日にシドニーのハーバーブリッジをくぐってすぐの岸壁に着岸する。今年は1日早く20日に豪州海軍基地の埠頭に着岸したそうだ。往路では西豪州のパースに寄港している。どちらでも地元法人を招いてレセプションがある。天ぷら、おでん、お鮨といった物が提供されて楽しかった想い出がある。今年はあったのだろうか。着岸岸壁が変わったのは鯨の影響だろうか。どうも地元の新聞でも今年は記事が見つからない。
 今ユニバーサル造船舞鶴工場で建造中の新「しらせ」は今年11月の航海には間に合わないから豪州の船をチャーターして観測支援をすると聞いたことがある。その場合このレセプションは開かれるのだろうか。それとも豪州の船は東京ー南極ー東京と航海されて同じことができるのだろうか。それはなさそうだ。新しい船が就航した時には実施されるだろうか。永年支援活動をしてきた「しらせ」はどうやら解体される様だ。ひとつの時代が確実に終わる。