ほぼ足りてまだ欲 その先

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「しらせ」帰港

 午前中に晴海あたりの上空にヘリコプターが5機も6機も旋回をしていて、煙が見えるわけでもないから火事じゃないし、何か大事件が起きたのだったらニュースで云いそうだし、何だろうと大変に不思議だったのだけれど、漸く解決。南極観測支援艦「しらせ」が最後の航海から今朝晴海埠頭に帰港したのだった。1982年の竣工以来これで全ての支援航海が終わった。感慨無量である。
 現在建造中の次世代「しらせ」が竣工するのは来年の5月といわれているが本年11月に始まる次の南極観測支援には間に合わない。慣熟訓練の後来年11月の観測支援から就航するのだろうか。これまで何回も書いているけれど次回の南極観測には豪州の船をチャーターすることになっている。昨年の記事だけれどもこう報じられている。

来年の南極観測隊 豪船をチャーター: 南極観測船「しらせ」が老朽化のため来春の航海で退役することに伴い、2008年冬に出発予定の第50次南極観測隊が、オーストラリアの観測船「オーロラ・オーストラリス」をチャーターして観測隊員や物資を輸送することが20日、南極地域観測統合推進本部の総会で決まった。「しらせ」の後継船は、国の財政事情が理由で就航が2009年度にずれ込んだ。このため、推進本部では「しらせ」を改修して運用を延長するなど複数の案を検討。費用や安全面でオ号の借用が最善と判断した。オ号は2008年12月に豪フリーマントルを出港、1月に昭和基地に到着する。後継船は生ごみ処理機などを備え、南極や海洋を汚染しない「エコ・シップ」になる予定。本部では来月から船名を公募し、今年11月下旬に決定する方針。(2007年6月21日 読売新聞)

 ちなみに次世代観測支援艦の艦名はそのまま「しらせ」となると云われている。生ゴミ処理機については約10年ほど前から初代「しらせ」には試験的に搭載されてきてその効果も検証されてきているはずだ。ちなみに一般的に云われている「南極観測船」という表現は正確を欠いている。この船はあくまでも防衛省の艦船であり、多分防衛省の艦船のうちで最も大きな艦船だと思う。従って正確には「南極観測支援艦」といわれるべきである。2008年度の南極観測に限って船は日本から出港しないと云うことになる。